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105話:焰の巣の竜を求めて

レンデは仲介屋から得た情報を元に、火竜の住処「焰の巣」を目指して火山からさらに奥地へと進みました。火沼(名前を付けて)に到着すると、周囲には火竜の姿は見当たらず、代わりに火蜥蜴が群れを成して生息していました。


レンデは火蜥蜴たちを見渡しながら独り言をつぶやきました。「ここが火竜の住処だといいけど…。火蜥蜴ばかりで竜の姿は見当たらないな。」


火蜥蜴の数が多く、しばらく観察していると、レンデは火の魔法を使って火剣を出しました。火剣が煌めくと、火蜥蜴たちは警戒心を強め、後退していきました。レンデは火蜥蜴を次々と斬り倒し、約10匹ほどを処理しました。火蜥蜴たちは完全に退散し、遠巻きにしてレンデを見守るばかりでした。


レンデは火沼の中で火竜が姿を現すのを待ち続ける間に、ふとヘルミオの言葉を思い出しました。彼の教えを胸に独り言を続けます。「ヘルミオが言ってた通り、焦りは禁物だ。でも、火竜が出てこないと無駄な時間を過ごすことになる…。もう少し忍耐が必要か。」


その時、レンデの脳裏にヘルミオの声が響いてきました。「レンデ、焦りは禁物だ。火竜は一朝一夕に現れるものではない。君がそれほどの覚悟を持っているなら、試練にも耐えられるはずだ。あせらず、待つのが一番だぞ。」


レンデはその言葉を反芻しながら、「そうだ、落ち着け…。ヘルミオも言ってたし、竜が現れるまで待つしかないな。」と自分に言い聞かせました。


しかし、時間が経過しても火竜は姿を見せず、レンデの忍耐力も限界に近づきました。ついには、決断を下す時が来ました。「ここでじっとしていても仕方がない。火沼を少し破壊してでも火竜を引き出すしかない。」


レンデは火の魔法を使って周囲の岩を爆破し、火沼の一部を崩壊させました。爆発音が響き渡り、煙が立ち込める中で、レンデは火竜の姿を現すのを待ち続けました。

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