表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王勇者の世界征服   作者: じゃがいも。
第一章[皇国編]
9/13

アリア=リコリス

聖剣カリバーあぁぁぁあっ!!!!!」

(いける!勝てるっ!このままぁっ!!!)


闘気は既に剥がされている。剣聖こいつは魔力がないから剣を防げるわけもない。それに毒で身体もまともに動かないはずだ。行ける。そう確信した刹那、オクトゥスは動いた。


「…まったく……素晴らしい才能だ。勇者の血がここまでとは想像もしませんでした」


オクトゥスが消えた。聖剣が空を斬る。魔術の反動で身体が軋む、体制を崩したエイディスは動けない。


(どこだ…!どこにいる……。眼の前に居たはずだ…身体が動かない。まだ肉体が我の魔力に馴染んでいないのだろう…少しでも魔力出力を誤ればたちまち身体が動かなくなる…)


突如、背中に激痛が走った。


「オク…トゥス……毒回ってるだろ。なんで動ける…」

「我慢してるだけですよ?」

(化け物が…)


ゴッ……


それを最後にエイディスの意識は途切れたのだった。



「…ディス様……」


声が聞こえる。


「っ!?」


エイディスが目覚めるとそこは白いベッド…否、ここはデリヴェラ王国の医務室だ。


「どうしてここに……あぁそうか負けたんだったな」


ふと横を見るとそこには見慣れない者がいた。さらっとした茶色のロングヘア、翠の美しい目をした女子だった。


「あっ…あの、おはようござい…ます」

「…あぁ…おはよう…君は?」

「私はアリア=リコリス。この医務室で白魔術士見習いをしてます。お見知りおきを。エイディス王子」


にっこりと優しい笑みを浮かべる彼女はどこか懐かしい気配を感じさせた。


「そうか。よろしくアリア…」

(なんだろう…この感覚は…いや…)


エイディスは彼女を、アリアを見つめながら理解した。


「ミネルヴァ…」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ