500年振りの召喚
「ミネルヴァ…」
「あ、あのエイディス様?」
少し昔に浸ってしまっていたようだ。そう、彼女はミネルヴァではない。
「すまない、何でもないよアリア,,,と言ったか?世話になった」
そうだ。寝てる場合じゃないのだ。肉体と魔力との差による魔力出力の低下、新たなる剣聖の出現、そして度重なる敗北。己の未熟さを痛感するには十分すぎた。
「治癒魔術は施しておりますが...あまり無理なさらないでくださいね?」
「あぁ、感謝する。改めて礼を言いに来よう」
そう告げて、エイディスは自室へと向かった。特訓開始である。
(さて、特訓といったが、はて何から始めるか)
(まず魔力管理の練習か?いや、ここは身体強化か…、まてよ、剣聖への対策もしなければ...いやしかし..)
ベッドの淵に腰掛け、唸って一つの結論が出た。
(ふむ。一人では無理だな。)
「『使役・フェニクス』」
ジュウッと炎が上がり鳥の形を形成する。
「久しいな。変わりないか?」
「その声はっ、主様ですか?お久しぶりにございます!ざっと500年振りでしょうか?」
燃えるような赤い身体、ふわふわとした羽毛、青い瞳、エイディスの召喚獣、幻鳥形態の不死鳥フェニクスだ。
・・・なのだが
「お前…縮んだな」
「主様は随分と弱くなられましたね!」
純粋な一言がとても辛いことをしった魔王であった。




