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落ち着ける方法

この時代頃に家にパソコンというものがきました。

もう授業でもあった時代だったので、家に帰っての楽しみでした。

その頃前から元々おとんはよくアニメやゲームや漫画を与えてくれていました。

なので無事オタクというものに育っていた頃です。


アニメを見たり、その感想を掲示板で話したり

絵を書いたりそこで仲良くなった人と文通したり…

まだあまり規制などなく、携帯持っている人いなかったので

行きつけのHPや掲示板で友達を作っていました。

自分の意見を言えること、共通の話題ができることが最高に楽しくて

ずっとPCの前にいました。

その頃は特に怒られることもなかったです。

楽しそうにしてるのが嬉しかったそうな。


同じ目にあってる人がいるということを知ったときは涙が出ました。

私だけじゃない、話を聞いてくれる人がいる。

それがそのときの私にとっては唯一楽しかったことでした。


良くも悪くも色んな世界を知りました。

同じ目にあってる人の末路も、一時的に楽になる方法も。

その人達はそうはなってはだめだよ、と強く私を励ましてくれていました。


でもそんな方法あるならしたいじゃないですか。


学校も家も限界に近付いたとき、きっかけはおとんにキレられたときだと思います。

テスト勉強してたのかな…

一時的に楽になる方法、わかる方はわかるかと思います。リストカットです。

聞いた時から何度も何度も思いました。

でも私は刃物が怖かった。出来なかったんです。

そのときは私は咄嗟に、シャーペンを手の甲にガンッと刺しました。


血は出ませんでした、シャーペンの芯は埋まったのか色付いたのかはわかりません。

ただ、痛みはしました。骨のところだったので。



なんだ、こんなもんなのか。足りないな。



気付いたら私はもっと痛みがほしい、と自然にカッターを出して手首を切っていました。

本当に、カッターを出したときの記憶は無いです。

ノートに血が落ちてから気付いて、後ほど捨てる前に駄目になったページを書き写した思い出があります。


この頃から、そうですね。

頻繁に行うようになってしまいました。

ただ私もバレたくはないので少し腕の方にしたりとか

衝動的にやってしまうと傷が深くて治りも遅いのでバレる確率あがるかな、とカッターではなくハサミで切ったりとか。

思いっきり振り下ろせてもそんなに切れないので別の解消にもなってました。


よくないですよね。

でもそのとき初めて落ち着けるんです。

苦しいのは嫌でした。一人で過呼吸になっては気絶するように眠って学校の夢を見て起きたら学校行って。

あのときは切って落ち着くことでリビングでPCを弄れたり家族と話も出来ました。


掲示板とアニメだけが、私の救いでした。

小学校卒業するまでずっとそう過ごしていました。

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