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結論なんてどうにでもなるんだよ  作者: 水井時零
死ぬ気になれば……?
9/12

6


「どうだい、気分は落ち着いた?」


バウエルの部屋に入った私は彼に問いかけた


「うん……何となくだけど」

「そりゃ良かった」


彼は薄い掛け布団を首まで掛けてベットに横たわっていた。部屋のあちこちには縄で縛ってある木箱が幾つか置かれていた


「あの二人は……いい人だったよ。ここに俺を運ぶまでに何度も心配してくれた。申し訳無いことをしたな」


「それからあの死神……寝たふりをしながら

あの丘を振り返ったら泣いていたね。木の影で……まるで少女みたいだった」


その顔はまるで墓を寂しげに見つめる老人の様だった


「独りじゃ無かったんだって……もっと早く気付けば良かったかな。今更遅いけどさ」


小さく彼は笑う


「妻と娘に別れを告げた理由は守れないと悟ったからなんだ……暴漢からアイツらを守れなかった時に……守れないって……」


「思えば逃げてばっかりの人生だった……病気もアイツらの事も自分の事も」


「あまり自分を責めるな、来世に響く」

「来世……か」


彼が窓の方に顔を向けたので私は窓を開けてやった


「来世はそうだな……」


「少年になってあんたと友達になりたいな」


窓から風が入ってきた。それは世界の全てを吹き飛ばす勇気も無い様な弱っちい風だった


「手を……握ってくれるか」

「ああ」


私は彼の手を握るというより彼が私の手に触れたのだ。温もり、生きている温もり


しばらくして震える様な小さな声で彼は


「死ぬの……こわい……」


と言った


「誰だっていつかはそうなる。俺だってな」


「ありがと……」


彼はゆっくりと瞼を閉じ、深い深い眠りについた。その手にはまだ温もりがあった


「おやすみ、友よ」


力いっぱい握って、そっとベットに置いてやった。改めて見ると本当にひどいベットシーツだ。汚れだってある穴まで空いている


「だってのにこんなに気持ちよさそうに寝やがって……馬鹿野郎が」


私は涙を堪えながら、部屋を後にした


文章力が足りなくてこんな感じになっちゃいました……

ごめんなさい

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