01転生
もし、何の変哲もないRPGプレイヤーが異世界転生をしてしまったら?
「無理せずクリアを目指します!冒険?テンプレ?…それをするメリット次第かなぁ。でもまぁ、危険が大きいならやらないよね、当然。」
異世界においてはへっぽこと言われても仕方ない、でもいわゆるRPGプレイヤーなら多くはそうするよねという冒険(?)譚。
転生の際に得たスキル「極意習得」を最大限に活用し、リスクを負わずにクリア(異世界脱出)を目指す!
仕事帰りの夜道、急に頭痛に襲われたリョータ。
少し休めば治まるかと思いきや、むしろ酷くなり、最後には視界がブラックアウトしていった。あ、コレやばい?
「…もう一回くらい、長期休暇とかでゆっくりしたかったなあ。まったりと、好きなRPGでもして。。」
この世で最後の思考は、割とどうでも良い事だった。
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気付けば真っ白な空間に佇んでいた。
「…ここは…あの世?」
『そうですね』
突然目の前に現れた何かが肯定してきた。
「うわっ!ちょっ、、どちら様?(輪郭がボヤけて何かよく見えないな…)」
『神様、と言えば伝わるでしょうか。概ねそんな感じの者です。あなたをあの世に送る役割を担っています。…ただいま設定中ですので、しばしお待ち下さい。』
「いや、え、、はい。(設定て、天国か地獄か行き先を決められてんのかな)」
『…設定が完了しました。それではこれよりあの世へと送ります。』
『願望をスキルとして魂に刻みました。「極意習得」です。』