6話
「次に上がった死体もって聞いたんですけど」
僕は監察医の西田修造を訪ねていた。正直この爺さんは不気味な雰囲気を纏っていて苦手だ。用件だけ手短に済ませたいものだが…
「ああ、三森あかりさん15歳。子宮が丸ごと取り除かれておったよ。バラバラにすることよりもこっちが本命だと儂は思うね、妄執を感じるよ」
「遺体から子宮を取り除くことが犯人にとって重大な意味を持つ、ということですか…」
「女性を象徴する臓器でもあるからね、集めて並べて飾ったりしてるんじゃあないのかい、ふぇっふぇっふぇ」
僕はその光景を想像して思わず口元を押さえた。この爺さんはデリカシーという言葉を知らないのだろうか。いや、職業柄ということもあるからなんともいえないか。
「ありがとうございます。また進展があったら連絡ください」
「新しい仏さんでも出たら儂も解剖しがいがあるんだけどね。また何かあったら連絡するよ」
こういうところが苦手だ。新しい遺体なんて出ない方がいいに決まっている。僕は不快感も隠さず診療所を後にした。
「続いてのニュースです。櫻井恵子さん16歳が遺体となって発見されました。先日遺体が発見された神楽陽子さん、三森あかりさんと遺体の類似点があるため、同一犯の可能性を含めて警察は目下捜査中です」




