入学式!
主人公 中村
昨日は色々あったが今日は入学式である。みんなと同じ学校なのでできれば同じだと嬉しい。
自転車を走らせて20分学校に着いた。今日から3年間ここで青春を過ごすのである。
すこし来るのが遅かった。もうクラス発表が終わっていた。
5、6人が紙を見つめているので自分もそこへ行ってクラスを確認した。3組だった。ここの学校では8クラス制である。
さて、入学式の会場である体育館へ僕は入った。
「あ、菜月」菜月を見かけたので話しかける。
「あ、颯。同じクラスなのね」
「ああ。よろしくな」
「ええ」
「お!2人ともよろしくな!」
荒井がやってきた。どうやら彼も同じクラスらしい。
「よろしく」
「よろしく」
僕達は挨拶した。
3人同じクラスはかなりラッキーである。
「あ、五十鈴も同じクラスか?」荒井は向かってくる五十鈴に聞いた。
「ええ。そうですわ。ていうか、呼び捨てやめてくれる?」
やっぱり五十鈴さんは一段と癖が強い。悪い人では無さそうだが上手く仲良く慣れなさそうである。
あとでわかった事だが小鳥遊さんと齋藤君は1組であることがわかった。
そして入学式が始まった。この当たりは定番で高校生活頑張れよ、お前らの担任はこいつらや、勉強頑張れよ、部活頑張れよという事だった。
そして担任が各クラスへ連れていった。
そのままホームルームが始まる。みんなやっぱり緊張しているみたいで雑談なんてものは一切なかった。
「じゃあHRおわり。起立…」
そうして入学式が終わった。
帰ろうとした時
「これから時間あるか?飯食いに行こうぜ」
「ああ。行けるよ。でも3時に予定あるからご飯だけね」
「了解!齋藤も誘ってあるから」
という訳で、エムドナルドに昼食を取りにやってきた。
「高校どう?」ふんわりした質問を荒井はした
「どうって言われてもまだわかんねえな」僕は返す
「うん。でも悪くないと思うよ」齋藤はそう言ってハンバーガーにかぶりついた。
「んでさ…」荒井は急に小声になった。
「あんたら誰ねらってる?」
なるほどここで恋バナしに来たのか。
「こういうのは言い出しっぺが言うものだろ」僕はそう言った。こういうと基本的に相手は黙らざる得ない。自分は自分の恋愛話はしたくないので早くこの話を流したかった。
「俺は真希だよ。五十鈴 真希」
「え?そうなの!?」僕は思わず聞き返した。
「そうだよ。悪いか?んでお前らは?」
「俺は…好きな人とか、彼女とか作りたくないんだ…」齋藤はそう呟いた。
「おいおいどうしたんだよ?」荒井は聞いた。
「それは…」言いたくなさそうだった。
「言いたくないなら言わなくてもいいんだよ?」僕は言った。
「いや、いいんだ。中学生の時に彼女がいて…その時に浮気されてて…それがなんというかトラウマで…」齋藤はゆっくりと告げた。
「でも…僕は…」