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06 星の行方を見守る墓守
「一つの世界が終わりを迎えようとしている」
「たくさんの物語を紡ぎ、たくさんの命を芽吹かせた世界が」
「けれどこれは清浄な滅びである」
「巡る命の理は、次へと道を託す」
「命は終わる。けれどここからまた新たな可能性が芽生えていくのだから」
滅びに向かう大地が 声を上げている
誰もいない 誰の声もしない
取り残された 唯一の私は
たった一人だけで 眠れる世界を抱いて 全てを見届けよう
そして最後には ただ一人だけになって永遠の眠りへつこう
いつかの
終わりを
待ち続けながら
ここに辿り着くまでに 共に肩を並べて来た者達へ
最後に託す次の貴方へと 思いをはせる
「お願い この世界の命の芽を受け取って
滅びゆく世界が 声を上げている
終わりと始まりの歌を奏でている
いつか 再び
ここではないどこかにいる貴方と
また 出会えるように
また 触れ合えるように