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001. 夢離れ
よろしくお願いします。
(・・・ここは?)
気づくと見知らぬ部屋に自分はいた。
いわゆる、知らない天井てやつだ。
部屋には調度品が並べられ、中央の寝具に自分は横たわっていた。
(・・・ここはどこだ?)
体を起こして、頭を回転させる。
自分はたしか、さっきまで机の上でゲームをやっていたはずだ。
平日なのに学校にも登校しない。そんな人物である。
不良ではない。外にもほとんど出ないただの引きこもりとしての生活をしていた。
(とにかく、ここから移動しよう)
寝ぼけながら困惑する頭のでは、誘拐、拉致、監禁
そんな単語が並べられていた。
薄暗い光が灯る中、部屋の出口と思われる扉に手を掛けるのであった。
主人公は「自分」です。
リアルの名前は出しません。考えるの面倒なので
一応、男の設定です。