(95) 物で釣られた!!
や、やっと着いた。もうかなり暗くなってきている。
「アリアさんこちらです。」ネルル
「それじゃあ、皆さんありがとうございました。また明日、よろしくお願いします。」
「行きましょ」ネルル
「また明日な。」チャックル
「バイバイ」ドント
「サヨナラ」ルムル
僕は、お辞儀をして、ネルルについていく。
「こちらです。」ネルル
すぐに、ついた。
木造の平屋だ。しかも木材のいい匂い。なかなかいい建物だ。
「こちらで、寝てください。」ネルル
やけに親切だ、まあいい、ふぁ~、ベッドだ。しかも、僕の体を包むように、柔らかい何が入ってるんだろう?
「ありがとう、おやすみなさい」
何も気にせず、僕は、そのまま熟睡した。
こんなに体が休まるのは、初めてだ、朝ネルルに起こされるまで、完全に寝ていた。
「・・・さん、アリアさん、朝ですよ」ネルル
「もう、ちょっと・・・スゥ~」
「起きて下さい、ご飯用意しましたんで。」ネルル
いい匂いが、する。
「クンクン、はぁいい匂い。ほっ、ホットケーキだー」
「?、ホットケーキ?プフに、タマビーのが集めた蜜をかけたものですよ。」ネルル
はははははちみつがある。
「た、食べていいの?」
「フフ、もちろんですよ。その為に用意したんですから。さ、さどうぞ」ネルル
な、何かあるのか?毒か?毒なのか?このさい毒でもいい、めちゃくちゃ旨そうだ。
「わーい、いただきます。」
パンケーキに蜂蜜最高の甘味じゃないですか。最高です。旨すぎる。
「あ、あの~アリアさん・・・お、お願いがありまして・・・」ネルル
やっぱり何かあった。
「なになに?僕ででき、モグモグ、る事なら、モグモグなんでもしちゃうよ。ゴックン、はーおいしかった。」
「本当ですか?」ネルル
めちゃくちゃ喜んでいる。
「う、うん」
な、なんかあやしい空気になって、きた。
「ドド猪がですね・・・まだまだこの辺りに、いるんですよ。な、なので・・・またお願いします。」ネルル
「え」
や、ヤバイ断れない感じにもなってきた。
「ち、因みに後7頭位・・・い、いいですか?」ネルル
あんな、変態猪とは、二度と会いたくないけど、ご馳走になっちゃったしん~~~~しょうがないか。
「ちゃ、ちゃんと守ってく」
話の途中で・・・
「もちろんですよ、やだなぁ~、心配しないで下さい。なかなかやる人達です。村の人達を信じて下さい。」ネルル
ほ、ほんとかよー
「わ、わかったよ、僕だって男だ、やるときゃやるよ、うん」
「・・・ハハ、そうですよね、良かった~、まだありますからいっぱい食べてくださいね。私は、チャックルの所に行って、ケットモ村の事聞いてきます。」ネルル(どっから見ても女性なのに男?気分は?池で裸をみたのに・・・まあ、私の代わりにドド猪の囮になって、くれるならなんでもいいか。)
まだあるんだ、やった。物で釣られたけど、その価値は、微妙にあるな。だって旨すぎるもん。
「わかった、行ってらっしゃい」
「待ってて下さいねー」