(93) 猪お肉
「・・い、おーい、しっかりしろー、」チャックル
「う、・・・」
「は、大丈夫ですか?」ネルル
大丈夫じゃないよね。
「こ、腰が・・・」
僕は、腰を強く打ったみたいで、体が痺れているので横になっている。
「ハ、ハ、ハ、よく無事だったな」チャックル
だから、無事じゃないよ腰痛いから、動けないから、せめて、縄ぐらいすぐ取れるようにしとけよ、身動きとれないだろうが、チクショウめ、そもそも、僕を囮にする作戦なんて、聞いてないのにあつかい、雑すぎだろがバカやろうどもが、う~腰痛い。
「は、ハハ」僕の顔は、ひきつった顔だっただろう。
ドド猪は、無事倒せていたみたいだ。僕が犠牲になっただけは、ある。
「おじき、支度できた。」ドント
「お!できたか」チャックル
何か焦げ臭い、においがしてきた。
「あ、あの~、あ、ありがとうございました。」ネルル
「え、ええ、な、何このにおい」
「ドド猪を焼いているんですよ、食べる為に、食べたことないですか?」ネルル
「ないですね、美味しいの?」
あれ食べるの?食べれるの?あの猪、あまりいい、においしないけど。
「美味しいですよ、とこれ」ネルル
「ありがとう」
ネルルに替えの服をもらった。服破かれたからね。まあ、下着は、無事だったけど、腰の痛みがひいたら、池に行って体を洗いたい。あの猪に舐められたのが気持ち悪い。
「ネルル取りに来てくれ。」チャックル
「は、はーい、ちょっと待っててね」ネルル
段々腰の痛みは、ひいてきた。
「持って来たよ」ネルル
「ありがとう」
おー、お肉だ、お肉がある。美味しそう。この世界に来て初めてのお肉、でも、あの猪のお肉、ちょっと複雑。
「イッチ番うめぇーところだ、味わって食べな」チャックル
ほうほう、じゃあいただこうか
「パク、モグモグ」
「!!」
「う、!!」
う、獣臭が凄い、僕には、キツイ・・・は、吐きたい。
「どう、どう。」ネルル
そんな目でみるなーーー
「え、ええ、お、うぇ、おい、おいしいね、・・・」
「でしょー、良かった。もっと食べてね」ネルル
え!、つい期待の眼差しのせいで美味しいと言ってしまった。
「あ~、ん、そうだ、僕は、あまり食べない方だから、ネルルにあげるよ」
「え、いいの?」ネルル
「うん」
「ふぁ~、ありがとう」ネルル
一応僕も出された分は、食べたよ。我慢して。つ、つらかった。
「この後、アリアさんは、どおするの?」ネルル
「ん~、ケットモ村に行きたいけど場所知ってる?」
「私は、知らないです、すみません。チャックルさん知ってますか?」ネルル
「いや、聞いた事ないなぁ~、村に誰か知っている人いないか、聞いてみるかぁ」チャックル
「ほ、本当ですか、痛ー」
急に立ったら、腰に響いた。
「あ、ありがとうございます」
チャックルの村に行く事に、なった。