(88) 2日目のゴブリン退治
「クチュ」
「ハハ、変なくしゃみだな」ノモ
「うるへい」
まだ雨は、降っている。
僕達は、洞穴を出てゴブリンを探す2日目の朝だ。
傘はない。もちろんカッパもだ。
僕達は、ローブを着て、ゴブリンを探す、探す、探す
居ない・・・・・・・・・
はぁー本当に一週間は、早かったなぁと思いながら探す。
そお言えば、ドラゴンの事をシスター達にも雑談で聞いてみたけど。やはりここの村の上を通過して行ったそうだ。見渡しがいいから皆来る前は、びびっていたみたいだけど通りすぎれば皆ドラゴンの話題ばっかりだった。
雑談=ドラゴンの話題、みたいな感じだ。ドラゴン凄かった、とかどこ行くのだろう、とかの話だった。
あとは、教会にも子供達は、増えていた。
僕の知らない子供が八人も増えていた。
大きい順で、ホリンク♂、ウルンップ♀、セイジャン♀、キキル・サメント♂、ニッチ♂、ナッチ♂、タリリ・ナル♀、ヒリング♂の八人だ。
一週間、子供達とも遊んだな~楽しかったなぁ。
まあ、だいたい、おいかけっこばっかりだったけどね。
「おーい、これは、使えるのか?」レワ
ぼー、してたら声をかけられた。
キノコ?ん~~~~お!
「サタナキノコだ、流石レワ」
「オウヨ、ゴブリン居ないからな岩影を探してたらたまたまな」レワ
「食べ物では、このキノコ使えないの?」
「毒キノコだからな食べたいなら入れてあげるけど」レワ
「いやいや、毒キノコと知ってて食べないよ流石に。」
「ハハハ、アリアは、食い意地はってるから食べたいかなっと思ったよ」レワ
「もう、レワのバカ、そんな訳ないじゃん」
「ナ、ナ、ナ、何か居ます」フィニー
岩の間に、黄色と白のもふもふして、丸くて、羽が生えてる。か、可愛い、この体になってからら妙に可愛いもの綺麗な景色とかにうっとりとしてしまう。やっぱり心まで女になって、きちゃったのかなそう思うとちょっとヘコム。
「お、タマビーじゃん」ノモ
確かにまるこい蜂だな。むしろそのまんま、突っ込みをいれたら逆にやられそうだから、そこは、ほっとこう。
しっかし可愛い
「お、本当だ。」レワ
「グサッ」
「え!」
レワがタマビーを剣で刺した。
「キュ―・・・」タマビー
「今日はこのぐらいで洞穴に戻ろう」レワ
「か、かわいそう・・・」
「え!美味しいよタマビー、しかも仲間を呼ばれたら大変だから倒しておいた方がいいんだよ。」ノモ
「そ、そうなの?」
「た、多分このあ、雨のせいでや、休んでたんですね」フィニー
余計に可哀想だ。ただ倒したからには、やっぱり食べなくては、と言うことで。
只今タマビーの手足を焼いている、虫なので六本ある。
見た目は、蜜蜂をバランスボール位大きくした感じの蜂だ。針もあり毒は、無いそうです、手足と羽を取りボールに頭が埋もれているので頭も取る、エグイ。
レワは、手馴れているようで皮をうまく剥ぎ中身は、中華鍋の中に入れる、レワが持ってきた山菜と、塩でいためてる。
いい匂いがしてきた。
「ぐ~」
恥ず
僕達は、雨で濡れたローブと服を乾かしながら火の前で体を暖めている。
「お前その格好の方が恥ずかしくないのないのか?」ノモ
「え!皆一緒じゃん、服乾かしているんだもんしかたにいよ」
「フィニーは、恥ずかしそうだけどね」ノモ
「は、恥ずかしいで、ですよ」フィニー
「出来たぞ」レワ
皆で食べるご飯は、やっぱり美味しい。
特にこの中華鍋にあるちょっとグロイ見た目の食べ物だ。
味で言うとすき焼きだ。肉はないが美味しいよ。
明日でゴブリン退治も終わるこのまま、ゴブリンには、会いたくない。