(81) ドラゴン
クック村を出て、しばらく歩き岩が沢山ある所で休憩している。
「グオオオオオオォォォォ」
急に大きい咆哮が聞こえた。
「シ!!しゃがんで隠れろ」ディダ
僕らはディダの言うことに従って身を小さくした。
「グオオオオオオォォォォ、グオオオオオオォォォォ」
凄いスピードで僕らの上を飛行機の様な物体が通過した。
は、初めて見た。やっぱりいるんだ。
僕らが見たのは、オレンジ色のドラゴンだ、ずげーカッコいい。
「もう大丈夫だろ」ディダ
「め、めず、珍しいですね」フィニー
「う、う、うるせハーフが」アベル
「「「おおおぉぉカッコいい」」」 レワ、僕、ノモ
「ほんとね」プレン
初めて見たドラゴンに感動していた。僕ら新人冒険者四人
「あれは、食事か、空を荒そうとした奴を殺しに行ったんだな。絶対空を飛ぼうなどと考えるなよ新人」ディダ
「「へぇ~」」レワ、僕、ノモ
「わかりました。」プレン
「め、珍しいわね、ドラゴンが空を飛んでるなんて、まだ起きる年でもないのにこれは、本当に誰か空を荒らす奴を殺しに行ったのかもしれない。」アベル
「俺も見るのは、初めてだが俺の先生からは、封印の山でドラゴンを起こしては、いけない災いが起きると聞いていた。しかも封印の山は、エルフ族がしっかり管理していると聞いたがどうなっているんだ?」ディダ
「し、知らないわよ。そもそも私は、人間族とドワーフに力を貸すようにしか言われてないもの。でも封印の山は、ドルイドエルフのシニーテ様が見ていられるはず、だれも許可なく封印の山に近付けないはずよ。」アベル
「え!!シニーテって、あの封印のシニーテか?お、おとぎ話じゃないのか!」ディダ
「何言ってるのバリバリ元気よ、しかしな、なんで・・・は!!あ、あ、あぁ~」アベル
「どうした?」ディダ
「ア、ア、ア、アリアさん、あ、あ、あなたまさか、ふ、ふ、封印の山でな、何かしたのでは・・・」アベル
「ぼ、僕は、何もしてないよ」
「い、行ったことは・・・」アベル
「え!行ったことは、ないよ」(連れていかれたことしかね)
「そ、そう、な、ならいいんですけど、ドラゴンは、自分の食べ物や宝をとられても機嫌を損ないます。」アベル
「そ、そうなのか方向は、ケットモ村の方だったぞ大丈夫か?急ごうか。」ディダ
ま、まじか
「お願い急ごう」
「おう」ディダ