(45) サヤブック
なんだかんだ、冒険者登録は、無事完了する。クリスタルの欠片は、僕の体に溶け込んだ。痛くは、ない。
「これで、登録完了ですね、おめでとうございます。それでは、身分証の提示のやり方を教えますね。まず体の一部、今回は、右手にしましょう。サヤブックと念じれば」と受付のお姉さんは右手を僕に向ける、するとお姉さんの手から硝子の板みたいな物がでて文字が書かれている、というか頭に入ってくる。
Lv33(クラスC)
種族 人族♀
名前 ウル
HP 1800/1800
MP 550/550
攻撃力 110
守備力 98
称号 冒険者 商人見習い 受付嬢 酒豪
と受付のお姉さんは、身分証をしまう。
「と、こんな感じです。では、試しに出してみて下さい」ウル
「解りました。」といい、同じように右手に集中して、念じるながら声に出して、言っていた。
「サヤブック」すると右手からガラス板が現れる。
Lv5(クラスF)
種族 エルフ(ダーク)♀
名前 ハルジオン・アリア
HP 16/16
MP 1600/1600
攻撃 3
守備 3
称号 魔物の親 種蒔き者 名付け人 ザクジャの力 冒険者見習い
おーでた。スキルとかは、でないのかなかなか便利かも
「た、大変でしたね、よく逃げ出せましたね。」ウル
?僕は、固まった。どゆこと?
「そんな、小さい体で、凄いです。もうこの街に、いる限り安心して下さい。なかなかこの街の傭兵さんたちは、強いのです、ゴブリンとなら楽勝で勝てます。だから嫌な事は、忘れてこれからの人生を楽しみましょう。困った事があったら、私が貴女に協力します。女の子ですもんね。」ウル(この子、小さいのに魔物に襲われ、魔物の子供まで・・・)
ちょと潤んだ瞳で僕の両手を掴んでいた。
何を勘違いしているかわからない。が
「よ、よろしくお願いいたします。」とお礼を言っておいた。
「いいのよ、それと無いとは、思うけどあなたの称号でザクジャの力をもっとよーく見るとザクジャを殺した人の名前が出るよ」ウル
「はい、解りましたありがとう御座います。あと、この後商人ギルドに、行って、商人登録もしてきます。」といい、ウルと冒険者ギルドをあとにした。