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ダークエルフの大家族   作者: zeiru
第六章 砂漠の精霊
341/401

(341) ゴブリン侍と番号

「ギギャーーーーー」子ゴブリン


びしゃ!!と音を絶てて子ゴブリンの頭が空を舞う。


「わ!」


「おいおい、何だコイツは?」黑護

「なんだ、こいつわ」ゼロ


「す、すみません王、そいつは、わた」ゴブリン


「おい!!」黑護

「おい」ゼロ


「誰が喋れと言った」黑護

「言った」ゼロ


「は、ははー」ゴブリン


ゴブリンは、返事と共に土下座して伏せた。

ここのゴブリンは、皆土下座状態だ。


「ママ、暑いでしょ早く中に行こう。」黑護

「ママ行こう」ゼロ


「う、うん」


先ほどの子ゴブリンの頭を跳ねたのは、護衛の24番だ。

24番は、ゴブリン侍、日本刀をずーと鍛練して侍に何故かなっていた珍しいゴブリンだ。


なぜ24番なのかと言うと初めは、名前を一人一人着けていたが面倒になり番号化したのだ、しかも分かりやすいように一人一人焼き印をして番号が分かりやすいようにしている。


焼き印は、可哀想だと思ったが、黑護が分かりやすいからそれにしようと焼き印を一人一人つけるように命じていた。


しかも全てのゴブリンが嫌がるどころか、むしろ喜んでいた。


そして、今さっき僕目掛け飛び掛かって来た子ゴブリンは、何処にも焼き印はなかった、話かけてきたゴブリンには、6112と細い腕に刻まれていた。


「ママは、休んでてね」黑護

「でてね、でてね」ゼロ


「う、うんありがとう」


まあ、暑かったし僕は、休む事にした。

子供達は、外に行きチャンバラをする為木刀を持って出ていった。


日に日に、チャンバラの威力が強くなっているけどもう僕では、止められないほど凄まじい速度で打ち合っていて、目が回りそうになる。


因みに24番よりあの二人の方が強いらしい。

侍職よりも!!と驚いた位だ。


今このゴブリン達の中にあの二人に物理的に勝てる者がいない、アニでさえも、勝てない位強くなっていた。


この一年での黑護とゼロの互いを鍛えるチャンバラでかなり力強くなったらしい。


去年までは、アニに人差し指一本で二人とも同時に倒されていたが半年前位には、アニの両腕自体がぶっ飛ばされていた。


直ぐにポーション使って治したけどマジビビった。


その時僕は、久しぶりに流血沙汰を見たため、いつの間にか倒れていたらしい。


そこから黑護とゼロのチャンバラは、あまり見なくなってしまった。


アニは、修行しながら土木工事して働いている。

やはり弟達にやられたのが悔しかったみたいだ。


「母君様6112番が話がしたいと申し出てますがどういたしましょう。」369番



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