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ダークエルフの大家族   作者: zeiru
第六章 砂漠の精霊
340/401

(340) 駐屯地訪問

突然できた村、そう簡単には、人は、来ない。

報告によると、村ができて、二週間後にようやくこの村に三人の人族が来た。


その人達は、ボロボロでヨレヨレの服を着て今にでも倒れて死にそうな位やつれ、ガリガリの体でこの暑い砂漠地帯を死に物狂いで歩いてきたそうだ。


ホブゴブリン達は、その三人を厚く保護し、住む場所と服と食べ物と水を与えた。


その人達は、必死に食べ物を食べてたそうだ。

それから、ホブゴブリンは、その人達に話かけたが、ゴブリンバレして、怯えられ与えた家から出なくなった。


今は、1日一食ただ飯を与え、なにも話してはくれない状態だ。


ホブゴブリンが話かけると食べないでとかごめんなさいとかしか会話が返ってこないし建物からは出ようとしない。


その報告を受けて、視察と物資補充する為僕達は、村へ向かっている。


アニとフレイにはお留守番にして、ゼロと黑護とゴブリン達での移動だ。


途中までは、舗装している大岩を左右に配置して真ん中を硬め平らな石を並べ道を作ってる。


道作りは、かなり大変だ、この砂漠地帯では、風が吹く度砂が舞い、魔物が地面を壊し、熱が反射して暑い。


こんな所で働いているゴブリン達は凄い、よく文句もなく働くもんだとかなり感心する。


砂掃除毎日しているらしい。

その為、道の途中途中で、ゴブリン駐屯地がある。

駐屯地によると10体のゴブリン達がお出迎えしてくれる。

岩作りの家に入ると机と椅子しか置いてない、食堂に案内されたのだ。

多分食堂が駐屯地で一番綺麗な場所だからだろう。


最初の駐屯地で気付いた所は、水が砂風で少し汚くなっていた所だ。


そこで僕は、水探しの尻尾を出しこの駐屯地の環境改善する事にした。


ゴブリン達は、こんな劣悪な環境でよく働くもんだ。

そう考えると村の方も心配だ、なぜなら水魔法が使えるゴブリンメイジは、一体だけで後は、土魔法重視にしてしまったからだ。


まあ駐屯地なのでゴブリン達は、交代制には、なっているのと襲撃されたら反撃も許可はしてある、そのためなのか駐屯地勤務は、人気らしいと言う報告がある。


僕からすると暑いし、飲み物や食べ物環境が充分ではないし戦闘になったら嫌だからこんな所では、働きたくないと思ってしまう。


娯楽もなんにもないしねっと思ったら、3ヶ所目の駐屯地で見ては、いけない者を見てしまった。


3ヶ所目の駐屯地に着いてゴブリン達が皆黑護にひれ伏してる中とあるゴブリンが僕を目掛け飛び付こうとしてきたのだ。


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