(333) 流尾山
「もぐもぐもぐ」
ついに、ついに、できてしまった。
この時をどんだけ待ったか。
むしろなんで気づかなかったのか。
少しカサカサだけど、けどこれは、完全なる米だ!!。
これで毎日ご飯が食べられる。
ここいらも森林地帯になったおかげで、かなり砂漠地帯に比べ天と地の気温の違いだね、魔法で出した木々は、なかなか枯れないし、落ちた葉っぱなどは、大地の栄養にもなる、しかも砂地が畑地帯に変わって水分も含んでいる。
こんないい環境は、ない。
木々が枯れても、砂漠地帯に持っていけば直ぐ乾燥して焚き火に最適な薪が完成する。
手先が器用なゴブリンは、藁を編んで俵を作ってくれるし、沢山作っても大喰らいのアニもいるからかなり米は、助かる流石に、アニも豆だけじゃあきるでしょう。
ちょと汚い話をすると、今お酒作りもしている。
僕の唾液を使ってのお酒だ!!
ご飯を食べてる時に、口噛み酒の話をしたのが発端で始まった、始まってしまった。
水探しの尻尾のお酒と葡萄で作ったワインがあるのにまだお酒が欲しいのかと僕は、思ってしまった。
まあ、酵母を作れたら色々できそうだからまあいっか。
味噌、醤油も試作中だしね。
魚で作る醤油はいるけどね。
お米、豆が直ぐに作れるようになったのは、強みだ!!
それと、船も一層できた。
ん~しかし、柄が悪い帆船だ。
乗組員は、全員ゴブリン海賊船にしかみえない。
まあ、小舟も13隻できて、魚も沢山獲れるようになった。
しかし、本当は、16隻作ったが3隻は、海のモンスターにやられた。
海には、小舟を一撃で落とせるモンスターがいる、なんとか正体と対策をしなくては。
それと一年かけて作った山その高さは、600m位だと思う土魔法が使えるゴブリンをかなり使い完成した。
その頂上付近に水探しの尻尾を50本植え池を作り下流に流した。
そう、川を作ったのだ。
記念に、大きめのヤン樹を頂上に出して完成したのだ。
かなりの達成感だった。
山にも僕は、命名した。
『流尾山』
川が流れる水探しの尻尾の山だからこの名前だ!!カックイイだろ!!
なんちって。
ちゃんと海まで流れる作りにしている。
何ヵ所も水探しの尻尾を配置して海まで繋いでる。
海の近くで気がついた事があって水探しの尻尾の根が海に繋がっていた事だ。
海で泳ぐゴブリン達が木の根が何十本も水中で水を吸っているとの事だったのだ。
水探しの尻尾は、海水を淡水にろ過する植物なのかもしれない。
生物を襲うのも体内の塩分を吸収するためなのかなとおもう。
明けましておめでとうございます。
読んでくださってる方なかなか書くペースが遅くなってるのですみません。
しかし、完結するまでは、書き続けますので。
皆様今年もよろしくお願いいたします。




