(331)火の用心
「お"ギャー、おギャー」ゼロ
「うギャー、うギャー」黑護
「はいはい」
ゼロと黑護のミルクタイムだ!!
両手でゼロ抱きながら左乳を飲ませ、黑護は、右乳を両手で掴み飲む。
たまに黑護がゼロの顔を手で押さえミルクを飲ませないようにする意地悪をする。
「こぉら、ダメでしょ黑護」
「うぅ~~」黑護
黑護は、喋れるし、歩けもする。
それに比べてゼロは、本当に人の子だ、あれから更に2ヶ月経っているのに普通にまだ乳歯も生えてない。
しかも本当にサラマンダーは、姿すら見せなくなった。
どんどん、ここら辺は発展してきてはいる。
一月ごとに、木は増え、家も建ち、色んな魚も獲れるようになり、ゴブリン達の数も増えていった。
そして、ゼロが来て6ヶ月、完全に首もすわって、ゼロに乳歯が生えてきた。
その頃には、両手両膝をつかい、はいはいするようには、なってきた、その為床が木材だと、赤ちゃんの肌を傷つけてしまう恐れがあるため、床の土を硬め、土間を作った。
外は、暑いが意外と土間は、ひんやりしてすごいやすい。
黑護は、仲間のゴブリンを増やす仕事して眠りにつくのが日課だ。
ただかなり役に立つ、前の拠点も往復が楽になるように道路工事も始まっている。
もちろん船作りも…
一年経つころには、ゼロは、ぼくの事をまーうと呼びおしっこをしっし、ご飯をみゆくと言葉をどんどん覚えていった。
そして、丸、三角、四角それに円柱や長四角様々な形のツミキを作り(作ってもらったけど)与えて遊ばせている。
勿論角は、丸みをつけ安全な玩具だ!!
ゼロは尻を地面に着けツミキを重ねてるだけだ。
まだ、はいはいだけで歩けはしない、掴み立ちは、できるようになったけどね。
黑護は、ツミキを家の形に組み立てた。
やはり人の子と亜人種では、成長がぜんぜん違う事を実感した。
僕が黑護に
「凄いね、お家上手だね」
っと僕が黑護の頭を撫でると、とろけた猫みたいな顔で僕に微笑む。
その時
「ブー、てい」ゼロ
ゼロがツミキを投げ黑護の作ったツミキを壊す。
「っは」
「ダッダッダ、ペシ」
黑護がツミキを壊された事に怒り、走ってゼロに平手打ちをした。
「あ"ーーーーー、あ"ーーーーー」ゼロ
その時、ゼロから炎が上がり、炎が黑護を襲う。
僕は、急いで黑護を庇う、その炎は僕に当たるが直ぐに消えた、だがその炎で家が燃え始める。
「黑護、逃げなさい」
「ま、」黑護
僕は、ゼロを抱こして逃げようとする前に、黑護がアニを召喚した、家は、壊れたが他に燃え移る事もなく鎮火した。




