(330) ゼロ
そして、一月、一月だ。
そいつは、ボ!!と炎の発火音と共に現れた。
「アリア!!」サラマンダー
「は、はい!サラマンダー様」
「ほれ」サラマンダー
「わ!!」
「ギャー、ンギャー」赤ん坊
サラマンダーが投げたのは、赤ん坊。
それをキャチした瞬間僕は、尻餅を付く。
「あ、危ない」
「じゃあな、しばらくは、眠りにつくからこれを渡しておく」サラマンダー
それは、赤石が填められている指輪と音符の様な鍵それにチェーンが着いたネックレスどっちも真っ赤なルビー?ってくらい高価そうな宝石でつくられている。
「え!!?」
「めんどくさいわ~~ふ、指輪は、その勇者が暴走した時に持っていれば、は~~~ん、やくたつ、その鍵は、私を想いながら空間で使えば呼べるファら、シリウスだっけ来たら加護を付与したげ」サラマンダー
「ボ!!」
急にサラマンダーは、居なくなったしかもいつの間にヤン樹実は、なくなっていて、葉すらなくなっていた。
「オギャーーーーーギャーギャー」赤ん坊
「よしよしよし~~熱」
赤ん坊をあやしながらネックレスを触ったら、チェーンがかなりの熱をもっていてとてもさわれなかった。
泣き止まないのでトイレかと思ったら違うらしい。
そこで、僕は、胸を露出させミルクを赤ん坊に飲ませたらお腹が空いていたらしく直ぐに泣き止んだ。
しかしサラマンダーあいつは、最低野郎だ、こんな首も座っていない赤ん坊を投げるなんて、本当に糞野郎だ。
どうしよう。
しばらく赤ん坊にミルクを与えていたら直ぐに眠りについた。
僕は、赤ん坊の寝顔を見て微笑み、モンスター、亜人、人間、赤ちゃんの寝顔は、皆可愛いく僕を和ませてくれる。
地面に赤ん坊を置くわけにもいかず、抱きながら指輪の方に手を伸ばす。
ネックレスの失敗があったため、人差し指で指輪をつついてみた、ネックレスと違い指輪の方は、そんなに熱くはなかった。
なので指輪を手に取ってみた。
(ふぅ~これは、大丈夫だ。)
僕は、人差し指にその指輪を填めてみた。
すると一回り指輪のサイズは、大きくブカブカだーっと思っていたら、直ぐに指輪は、縮み丁度いいサイズになっていた。
魔法の指輪だったみたいだ。
しかしこのネックレスは、熱いイメージがつきすぎてどうしようか悩む。
それとこの赤ん坊だ本当に産まれたての赤ちゃんを拐ってくるとは思わなかった。
絶対親は、怒っているはずだ。
しかしどんな人が親かも分からないし捜すのは、ほぼ無理なので名前がないのは、可哀想なので名前だけは着けてあげた。 勇者 ゼロ




