(329)勇者誕生?
サラマンダーが去った後、僕らは丸焼きになったネゴブをヤン樹の元に埋めてあげた。
「あ、あんな奴勝てるはずがない。」
「マーマごめんよ、弱くて」アニ
「アニのせいでも黑護や、他のゴブリン達のせいでもない。」
「左ゴブ、兄さんにポーションを」黑護
「は!」左ゴブ
アニの拳は、かなり酷い火傷だった。
直ぐに左ゴブがポーションを取りに行き、アニにポーションを掛けた。
みるみる怪我は、治り元に戻った。
「黑護、皆に伝えて、今後サラマンダーが来たらヤン樹の実を明け渡すと」
「ママが言うならそうする。」黑護
これ以上の被害を出さないためにも。
それから僕らは、3日に一度は、ヤン樹の実を採りに来るようになったサラマンダーを無視しながら一月過ぎた。
まあ、1ヶ月と言っても色々あった。
無視と言ってもゴブリン達だけだ。
僕は、サラマンダーが来る度頭を下げ出迎える。
アニも黑護も他のゴブリン達も来ない様にしてだ。
それで、3順目9日に来た時に少しサラマンダーとはなしをした。
その内容は、もう少しでこの国に勇者が誕生するそうだ。
勿論僕は、誕生?っと疑問に思った、世界を廻っているのは、シリウス達っと思ったが他にも勇者は、居るし誕生もするらしい。
しかも精霊には、誕生もわかるのか?なんだか不思議だ。
まあ、勇者は、分かっただが次に言った一言に僕は、驚愕する。
サラマンダーは、これから3週間後に勇者は、産まれそして、お前が育てろそれまでにここをもう少し住みやすい所にするのと私の加護を授かって産まれてくるから、家の辺りには、木を植えない方が良いぞ、っと言い出した。
その一言で僕らは、一気に動きだし岩の家を作った。
更に3日後は、サラマンダーに更なる情報を聞けた。
この海岸を北上するとリザードマンの砦、更に北上すれば人間族が住む町があるそうだ。
それとこの海をまーーーーーーーーーーーーーすぐ行くと元居た国そうサザール・フォンがあると希望がうまれた。
それに、人間の町から砂漠に向かった先には、砂の王国があるらしい。
ただし、サラマンダーには、逆らえない、あまりにも強すぎるこんなん反則以外の他無い。
勝てるとしたら、やはりレイムしかいないがそれも勝てるかすら危うい。
やはりしばらくは、ここで暮らし、なんとかするしかない。
サラマンダーには、シリウス達の事は、お願いしておいた。
確か精霊に会ったら精霊の加護をもらえるらしいが勇者のみらしいからシリウスの事をサラマンダーに伝えてシリウスの所に行ってもらえれば、メーデー達に僕がここに居ることがわかるはずだし、運が良ければサラマンダーをも止めてくれるはずと信じて。




