(323) 重い空気
アニ達が戻って来て早々に。
大型の百足一体と2m位の百足六体を軽々狩って戻って来た。
第一印象は、百足って気持ち悪い、ぐねぐね死んでるハズなのに少しまだ動いている。
それとその後ろから左ゴブと右ゴブも戻って来てその後ろからホブゴブリン達が竹槍に縛った人達を連れてきた。
人数は、六人そのあと右ゴブがホブゴブリン達に命令した。
ホブゴブリン達は、その人達が暴れ無いよう手足をがっちし縛りなおし猿轡もしっかりして、地面に投げた。
人族は4人、ラビットウーマンが1人、リザードマンが1人の内訳だった。
まだ後ろからゴブリン達は、来てこの人達が乗って来たであろう馬車を引いてきた。
更には、百足の死骸辺りに二体の首がない生物も転がして。
その首がない生物は、恐竜映画とかで観たことがあるラプトルだ!!きっと、多分。
頭がないが短い手に鋭い爪、二足で駆け回ってそうな足腰だった。
「ひ、ひぃ、い、いの、命だけわわわわぁ」男
集会所に集まり直したあと武器を唯一持っていなかった男だけ呼び、猿轡を外した。
「黙れ!!」左ゴブ
「うっ」男
男の首元に石槍が向けられた。
「何でお前達は、ここへ近付いた」(でいいんだよね、ママ?)黑護
(うん、ありがとう)
僕は、黑護を抱きながら黑護に話させた。
そして、烈ゴブと豪ゴブは、槍を降ろした。
「が、が、ガサガサが襲ってき、き、来たからここへ逃げてこようとし、した、しましたら」男
ギロっとここに居るゴブリン達は、この男を睨み付ける。
「ひ、ひぃ」男
デカ百足、もしくは、ムディじゃないんだぁ~っと思って聞いていた。
「それと、塩とひももの?」(ひもものでいいんだよね、ママ?)黑護
(ひもの、干物って言って)
「ゴホン、干物それと空の貝殻を何処へ運ぼうとしてた。」黑護
あとは、食料と水と見たことがない銀貨
「ひ、ひぃか、か、カルッカ、王都カルッカへ、物質をは、運ぼうと・・・・・」男
「お前は、商人か?」黑護
「は、はいそうです。」男
「他の奴らもか?」黑護
「あ、いや、わ、私を王都まで警護するために雇った傭兵達です。」商人
「あんなに弱いのにか?」黑護
「あ、いや、ガサガサなんて、大魔蟲出ないとお、思ってたんですがまひぃ」商人
右ゴブ、左ゴブがまたもや、商人の首元に槍を突き立てた。
「頭が高いぞ!!」右ゴブ
「良い良い」黑護
「はっ!!」右ゴブ、左ゴブ
「た、助けて下さい」商人
僕の方を見て言う商人
「キサマ誰に言ってる!!」黑護
まあまあっと頭を撫でる。
「ひぃぃ」商人
(ママあいつ今ママを狙った眼をしてた。)黑護
「きょ、今日は、このくらいで明日また話ましょう、ね、いいよね、黑護」
なぜか黑護がキレそうな顔をしたので仕切り直したくなった。
因みにアニも商人の目が僕に向いた瞬間態度と言うかオーラ的な、なにかが変わった気がした。
とても話すのには、重い空気だ。




