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ダークエルフの大家族   作者: zeiru
第六章 砂漠の精霊
312/401

(312)砂漠

全然人のいる気配がない。

どうにかここからでて、戻らないと。


僕は、考える。


・・・・・・・・・・。


いい考えが浮かばない。


(暑い。)


・・・・・・・・・・・。


(暑い。)


クーラー、せめて、扇風機が欲しい、いや、団扇(うちわ)だけでもなんとかならんか!。


(ん~~!、そうだ!、でも大丈夫かな、まあ、やらないよりは、いいか。)


僕は、地面に手を当て鬼豆を発動させた。


すると地面は、裂けそこから蔓が伸び天井をつたわり、窓から蔓を出し光合成をする鬼豆。


(やっぱりだ!!これなら壁も壊せる。)


僕は、再び壁寄りの地面に鬼豆をだす!!

すると壁に亀裂が走り土壁は、崩れた。


(これなら、脱出できる。)


そう思ってこの部屋からでた。


「あ、熱!!」


外へ一歩でたら、その砂の熱さにやられ、元へ戻る。


(これじゃあ、熱すぎて、とても外へでれない。)


そこで、僕は、鬼豆の葉っぱを使い、足に巻いて靴擬きを作った!!


(よし、今度こそ。)


今度こそ、外へでた。


(これなら、平気だな、しかし暑い)


辺りを見渡した結果は、ゴーストタウンだった。

人のいる気配すらない。

ほとんどが砂に埋もれてしまっている。


僕は、この町を調べる事なく闇雲に歩き出しました。


(暑い)


・・・・・・・・・


(暑い)


歩けど歩けど辺りは砂、さっき迄居たとこがもう見えなくなった。


(本当に暑い)


日傘の代わりに鬼豆の葉っぱの大きいやつをさしているが暑い、風がないから使えているけど風が吹いたら直射日光だ!


そろそろ喉がかなり乾いてきた。


僕は、熱い砂に手をおき種蒔きを発動させた。


すると地面が水分を帯びたように茶色くなり、そこからにょきにょきと沢山芽がでて一本の大きなリンゴの木ができた。


僕は、更に地面に手をおきまた種蒔きを発動させた。


今度は、蔓がいろんな方向に地面をにょきにょき這って3つほど、サッカーボール位の丸い野菜、そう!


スイカだ!!


僕は、それをリンゴの木の露出している根に叩きつけスイカを割った。


味は、とても甘く、水分量も、申し分ない、ただ、ただ川とかで冷やしてから、食べたい、いや、本当、これは、わがままでしかないが、本当に暑いんだ。


しかし、自分の能力をこんないい使い方できる時がくるなんて思いもしなかった。


最近は、お城で皆僕に何にもさせてもらえなかったもんな、たいちゃんの事以外。


(たいちゃん、たいちゃんに会いたい。)


だめだ、だめだ。


僕は、パチパチっと頬を叩いて気合いを入れここから主発する、あてもなく。






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