(301)眩しい純粋な眼
「ありゃさまだ!」
「ありさまー」
「アリア様ー」ラミア族の子供達
ラミア族の子供達が僕のもとまで、駆け足でくる
「お待たせーじゃあ、昨日の続きしようね」
「はーい」ラミア族の子供達
「みてみて、ウー取ってきたの」ウー
「違うよ私が取ってきたの」ロン
「ありゃさま、ありゃさまこれ、これ」ンティー
「わ!」
ンティーは、僕に手のひらで潰してしまった蝶々を渡してくれている。
「パク」
「ありゃざばー、レモがぁ、レモがぁありゃさまどーぢょうじょたべばー」ンティー
「ダメでしょレモ」
「う、ううううわ~ーーーーだべっだべっ、ぉじしそうだたんだぼーん」レモ
内心は、食べてもらって嬉しいけど、毎回これじゃ辛い。
「蓮密、何かおやつを作ってくれる?」
近くにいる蓮密を呼びつけおやつをねだる僕。
「もちろんです、アリア様」蓮密
「ね、皆、蓮密お姉ちゃんが、おやつ作って来るまで仲良く遊ぼうね」
「はーい!」ラミア族の子供達
そのあと、僕達は、木の革を丸めボールを作った位に蓮密がおやつを持ってきた。
そのおやつは、モ虫と言う芋虫だった、しかも手の平サイズ
なかなか気持ち悪い。
しかし、子供達は、わーっと蓮密に群がり我先にと芋虫を取って行く。
「ありゃさま、ありゃさま」ンティー
「あ、ありがとうねンティー」
「ンティーね、ンティーね、ありゃさまに食べてもらいたいの」ンティー
「まだまだ有りますからねーーーー」蓮密
蓮密は、芋虫を焚き火で焦げる位焼いている。
そんなに焼かないでーっと叫びたくなるほどだ。
ただ、甘くクリーミーな匂いは、する。
「ン、ンティーありがとうね」
僕は、もう逃げられない、こんなにも純粋な眼で見られたら。
僕は、芋虫を手でちぎった、すると中クリーミーなプリンみたいな物体が固体でとどまってる。
僕は、目をつむり一口、口に入れた。
「う、ううううわ」
「ありゃさま、どーう?」ンティー
「ん!美味しい、凄く美味しいよ」
「でしょ、でしょ、でしょ、おいしぃの」ンティー
他の子供達は、夢中で食べてる。
この味は、何だ?、何かに似てる、ん~そうだなぁお芋よりは、薄く、プリンに近い味わいだな。
流石は、蓮密が作る物だ!
そのあとは、子供達は、ヤル気を出しボールを3つも作った。
ボールは、弾まずちょっと硬いしちょっと重い、だからドッジボールは、駄目だな、小さくして野球も考えたが本当に当たったら怪我するような遊びは、教えられない何がいいかなぁ、サッカーは、足が無いしなぁバスケットは、皆トラベリングだしなぁ、なにかあるかぁ~