(293)スーちゃんとの一時
「ん?」
しかし、変だ!なぜ、こんなにも野菜や果物が増えたんだ?
「スーちゃん、ちょっと聞きたいんだけど」
「はい、お母様」スー
「どうやって、こんなにもの種類の野菜や果物を増やせたの?」
「あ~そうですね、私達は、元々ラミア族の村で育ったんですよ。」スー
「うんうん」
「そこでは、主に鳥や、鼠や、その卵を多く好み食べる種族で、野菜などあまり食べない種族だったのです。」スー
「うん」
「ただ、私やピーとカーは、野菜などを好むハーフエルフそれにレア兄様は、甲虫種で蜜や果物が好物なのです、お母様もエルフ族なので、野菜は、好きな方ではないですか?」スー
「ん~、嫌いではないね」
僕は、何でも好きだけどね
「そうですよね、それでラミア族が狩ってきた、鳥や、鼠の内臓を捨てていた場所や農場なんかにその鳥や、鼠が食べていた種なんかが繁殖して、色んな植物ができていたのです。」スー
「そうか、それをスーちゃん達が分けて育てたんだ!」
「はい、そうです、ただ、ラミア族も鳥族も鼠族が好きな木の実や果物は、そだて、劣りにして狩っていたため、元々果物は、充実してましたけどね」スー
「おおー」
「そして、この島でも役に立つ様にかなりの種を持って来て、レイムお兄様にお願いして、広い野菜畑と果物畑を作らせてもらってます。」スー
「凄い、凄いよ、スーちゃん」
「///」スー
「ん?あ、でも1ヶ月も経ってないのに野菜や果物がこんなにも成長できるかな?どうやったらこんなにもみずみずしいトマトとかつくれたの?」
「えっと、私よりレア兄様の方が得意なんですけど」スー
スーは、何かの種をポケットから取り出し地面に埋め手を当てなんかの呪文を唱え初めてた。
するとにょきにょきと一本の木が生えてきた。
120cm位の小さな木、その木には、ミカンに似た白い柑橘系の実を二つ付ける。
「はい、お母様食べてみて下さい」スー
「ありがとう」
スーは、その木からもぎゅっと実を回し実を取り僕に渡してくれた。
「あ!皮は、こうやって剥いで下さいね」スー
「うん」
スーは、楽しそうに僕にミカンの皮剥きを教えてくれる。
白い皮剥くと中の実は、青かった、ちょっと毒々しいがスーが美味しいよっと言わんばかりに食べ始めた。
僕も青いミカンを恐る恐る食べた。
「ん!!、甘い、なにこれ、美味しい。」
「でしょ、でしょ、ミブンって言うらしいのお母様に私の一番好きな果物を食べてもらいたくて、嬉しい」スー
「うん、すごく美味しいよ」
「あ!でもねお母様食べ過ぎには、気をつけて」スー
「ん?」
「舌が青くなっちゃうから」スー
っと言いながらスーは、舌を出して僕にみせた、真っ青だ!
「ふふ、ホントね」
「シシシ、お母様も」スー
僕とスーは、畑でそのあと色んな実の食べ歩きしながら回った。
レアは、蓮密に色々聞かれ、答えていた、レアは、こっちをたまに見ると羨ましそうにしていた。