(285) 黒鎧の正体!
明けましておめでとうございます。
「アリア様そろそろ大丈夫そうです。」蓮密
「うん」
僕らは、洞穴から外にでた。
外は、暗く厚い雲、月明かりすらとどかない。
「アリア様見えますか?」蓮密
「ごめんなさい、うっすらしか見えないです。」
「そうですよね、ん~」蓮密
「気にしないで行きましょう」
「いえ、アリア様すみませんがもう一日だけ耐えて下さい、そうすればなんとか筏を作ってきます。」蓮密
「ぼ、僕は、いいけど蓮密が心配」
「大丈夫です、隠れながら作りますし、黒鎧以外は、私でも倒せそうですしね。」蓮密
「わ、分かりました。」
「ありがとうございます、アリア様では、行ってきます。」蓮密
「お願いします。」
僕は、また一人洞穴へ
そして、何事もなく朝を迎えた。
「ゴクゴク」
僕は、水を飲み岩の隙間から外を見る。
「あ!」
僕は、直ぐ自分の手で口を押さえる。
隙間から見たその先には、ボロボロのハーピーがいた。
勇者との闘いでやられたのか、至る所に切り傷や鎧は、傷だらけ。
「ガンガン」
「ええ!!」
気が付かれていた。
「ガンガン、ガンガン」
「ボロ!」
岩山は、崩れ
ハーピーが立っていた。
「ああぁ、あうあ」ハーピー
「いや!、来ないで」
僕は、叫んだ。
(・・・・マ・・・・・・・・マ)
ハーピーは、僕に念話で何かを言おうとしている。
僕は、恐くてしかたない。
「キィーーーーアーーーー」ハーピー
ハーピーは、叫んだ。
「ドン!!」
ハーピーすっ飛んだ!
「アリア様逃げますよ」蓮密
蓮密は、ハーピーに跳び蹴りをし僕の元に来てくれた。
僕らは、走った。
ハーピーがノビている間に。
海岸沿いを走り蓮密が筏を作っている所についた。
まだ筏は、完成してはいない。
「カチカチ、カチカチ」
「アリア様下がって」蓮密
「はぃ!」
そこには、数十匹のミミアントがいた。
サイズは、一般的な犬位(柴犬)
「何処からでもかかってこい、虫ども!」蓮密
蓮密は、ナイフをかまえる。
僕は、どこかで見たことあるミミアントに問いかける。
「僕が分かるなら全員向こうを向いて」
「カチカチ、カチカチ」ミミアント達
するとミミアント達は、僕らに背を向けた。
「え!?」蓮密
「やっぱり」
「え、え、ア、アリア様何を!?」蓮密
アビーヒの子供達だ!
「い、いや、前にミミアント達と仲良くなって」
「す、凄い、凄すぎです、アリア様もうダメかと」蓮密
ま、まぁ孫とは言えないしね。
しかしハーピーだけは、分からないが。
「カチカチ」(や、やっと会えた。)カイリ
「ア、アリア様下がってあれは、化物です。」蓮密
「あ、いや、あのね、蓮密、カイリは、化物じゃないよ」
なんか、カタコトに、黒鎧がカイリだったとは、たしかに鎧ぽいけどある意味真っ裸だしなぁ。
「カチカチ」(マ、ママーーーー)カイリ
「さが」蓮密
「バシッ」
カイリが走って僕の元に来るのを蓮密が止めようとして蓮密は、吹き飛ばされた。
「カイリ、蓮密が」
「カチカチ」(大丈夫)カイリ
カイリは、僕にはぐしながら答えた。
蓮密は、ミミアント達に何かをぬられていた。
「ア、アリア様、なんなんですか」蓮密
僕も状況がつかめない。