(278) 懐かしの虫
「ドサッ」
またか!
っと思ったけど結構優しく降ろしてくれた。
「あ、ありがとう!」
「おい!黒いエルフ」レーミラ
「な、なに?」
「勇者様に色眼使ったら殺すから」レーミラ
首根っこを捕まれながら言われた。
「そ、そんな事しな」
「ドサッ」
「うるさい!!ザルスこいつをあの柱に繋ぎなさい」レーミラ
「なに、する気だよレーミラ」ザルス
「調教よ!調教!いいから繋ぎなさい」レーミラ
「このエルフは、なにもしてないだろ人質なんだから丁重に扱えよ」ザルス
「うるさい、お前も魅了でもされたか!このエルフは、ブルーアスに色眼を使ったのよ!!」レーミラ
「そんな事してない!」
「バシッ」
「痛ッ」
「うるさい!!」レーミラ
「おい」ザルス
「ザルス早く繋ぎなさい」レーミラ
「無理だ、もう俺は行く、下手な事するなよ」ザルス
「うるさい!!魚人が!ブルーアスに助けられたくせに」レーミラ
「何とでも言え、じゃあな」ザルス
「いっちまえ魚人が!」レーミラ
ギョロッ!!
「ヒィ」
「あんたが悪いのよ!!」レーミラ
僕は、レーミラに蹴られまくった。
ただ、お腹だけは、蹴られないように身体を丸めながら蹴られまくった。
「はぁ、はぁ、グッ何その目は、この」レーミラ
「バシッ」
「ッン」
「オラ、オラ、何とか言ってみろ、マルムシが!」レーミラ
レーミラは、僕の髪を引っ張り上げ言ってくる。
「い、いだい」
「喋れるじゃない、この」レーミラ
「う"ぅ」
「一応逃げられない様に」レーミラ
木で作られた十字架の下にロープで十字架と背中に回っている手首を繋ぎレーミラは、何処かに行く。
僕は、かなり蹴られた、腕が後ろに有るため顔を一切ガードできずボコボコだ!
痛いし惨めだ。
きっと顔は、ぐちゃぐちゃになってるんだろうと思ったが、以外に血と涙で汚れただけで、全然変わっていなかった。
近くに鏡があったからね、結構ボロボロで曇ってたけど。
「カサッ、カサッ、ガリガリ、ブーブーブーブーカサッ、カサッカサッ」
な、何?、机の
上にギリギリで置いてある木箱から変なバイブ音見たいな音とネズミか何かが沢山居そうな音がする。
明らかにわざと置いたなあいつ
あ~あちらこちら痛い、動けない、人が恐い、解らない物が恐い
最悪、最悪、最悪!
もうなんでもこい。
すると木箱が落ちるするとそこから灰色の大小様々なボールが転がった。
なんだただのボールかっと思ったが!!
「いやャャャーーーー」
つい女らしく叫んでしまった。
その正体は、団子虫だった。
この世界にも団子虫は居た、しかも大きい一番でかいので、野球ボールほどあり、小さいのでもスーパーボウルほどだ。
僕が見たことないサイズと100匹ほどいる団子虫の気持ち悪さに声を上げながら虫達から離れようと動けないはずの身体を動かしながら避けようとしていた。