(274)覇円の元へ
「あ、アリア様アリア様」侍女・ネヨ
「わ!、ど、どうしたの?」
せっかくフェアリーランを読んでたのに。
「は、覇円様が、覇円様が!」ネヨ
え!
「落ち着いて、どうしたのかゆっくり説明して」
「カラン、カラン♪」
「失礼します、どうしましたアリア様」侍女
「フ、フハさ、アリア様早く、覇円様が」ネヨ
「え、あ、この子に水を上げて」
「は!」フハ
「大丈夫です、それより覇円様が怪我を」ネヨ
「え!本当!?何処、何処に居るのネヨ」
「闘技場です、一緒にいきましょう」ネヨ
「わ、わかった、行きましょう」
「ま、待って下さいアリア様」フハ
「え、あ、でも」
「フハさん、一大事なんです、アリア様を覇円様の元に連れて行かなくては」ネヨ
「ネヨ、そんな命令でてない、アリア様この城から出ていくのは、命令違反、粉戀様の指示、何かあったら待機、情報収集、三侍女会に指示を貰う事に」フハ
そんなんなってるの?
「フハさんは、固いよ覇円様の指示が絶対だよ、アリア様行きましょう、アリア様の癒しの力が必要です。」ネヨ
「う、うん僕も覇円が心配だから行きたい」
僕が持ってるのは、ポーションだけどね役に立つ時が来た!
「だ、だめネヨ」フハ
フハは、ネヨの手を押さえた。
「フハさん、少しいいですか?」ネヨ
ネヨは、フハを連れて侍女用の待ち合い室に行く
フハだけ僕にお辞儀をして出て行った。
僕は、ポーションを何本か作っていたので5本用意して、動きいい服、スリットが腰位まで裂けてるチャイナ服に着替えた。
ちゃんとズボンは、履いてるからね、勘違いしないでね、生足じゃないから。
しばらくするとネヨが来る。
「アリア様行きましょう!」ネヨ
「う、うん、あ、あれ、フハは?」
「は!、フハさんは、責任取れないと申していたので、眠ってもらってます。」ネヨ
た、確かにちょっと固そうだったもんね、でも眠っているって・・・・
「ちょ、眠っているってまさか」
「大丈夫ですよ、アリア様殺してるとかでは、ないです、本当に眠ってもらっているだけです、心配なら見てきてからでもいいですよ、第一覇円様の指示の方が最優先です。」ネヨ
「ごめん、信用してるけど見てくる」
僕は、侍女用待ち合い室に行く。
「スース~」フハ
フハは、手足をロープで縛られ、身体は、椅子にロープでぐるぐる巻き、口元は、布で覆われ、スース~っと息の音が聞こえ、短い間で眠っている。
「本当に眠ってる!!」
起こしちゃまずいか
「では、アリア様行きますか?」ネヨ
「ええ、行きましょう覇円が心配だ」
「は!」ネヨ