(265)ウソ泣き
「んんーーーー、んんーーーー」
「コンコン」
「んーーーー、んんーーーー」
「よ、よろしいでしょうか?」侍女
「んんーーーー」
侍女は、扉を開ける気配は、ない。
「ど、どうしましょう?」侍女
「ワ、ワタシに聞かれても・・・・・」護衛
何回やってんだよそのくだり!!
そうです、そうなんです。
シルフ達が出てって直ぐ位に侍女は、来たのにいっこうに、入ってこない、異変に気付いてよ!僕が捕まって動けないし、猿轡が邪魔で喋れないし!
そろそろ僕も、喋ろうとするの疲れたよ!
「ネヨ、ネヨ!大変、大変!」侍女
「ど、どうしたの?こっちも大変よ?」ネヨ
表の侍女は、ネヨと言うのかぁ~
「あ、あなたアリア様と一緒じゃないの?」侍女
「一緒よ、一緒だけどアリア様の許可が無くて開けられないの」ネヨ
「え!この中にいるのね」侍女
「そうよだから困ってるんじゃない。」ネヨ
「コンコン、アリア様失礼します。」侍女
「え!!」ネヨ、侍女、護衛
扉が開くとともに皆の視線が僕に向く。
「んんーーーー」
「あ、ああ、あああーーーー」ネヨ
ネヨと言う侍女は、青ざめた顔をしてこの部屋から、立ち去った。
「ネヨ」侍女
「ア、アリア様!」護衛
「あなたは、アリア様の保護を私は、覇円様を呼びに行きます!」侍女
「は!わかりました。」護衛
侍女は、覇円を呼びにいなくなった。
「大丈夫ですか?アリア様!」護衛
直ぐに猿轡を外してくれた。
「はぁ、はぁ、ええ、大丈夫ありがとう」
顔を背ける護衛。
「め、め、滅相もございません」護衛
「護衛さんすみませんが、手足の縄もほどいてほしいんですけど。」
「は!わかりました。」護衛
「ザク」
縄をナイフで切った。
「本当にありがとうございます」
「い、いえ、当たり前の事をしたまでです。」護衛
又背けて答える護衛の人どうしてだろうっと自分の姿を見たら服は、はだけて、ギリギリの処で見えてはいないがかなりヤバイ姿をしている。
「す、すみません」
「いえ!」護衛
硬派な人なのか?こちらをまったく見ようとせず、背を向けたまま話す護衛の人、かなり気をつかわせてしまってる。
「いろいろ、ごめんなさいシルフを逃がしてしまった事とか・・・・・」
「や、止めて下さい、アリア様、ワタシ何かに話をしてもらうのもおこごましいのに、謝るなんて、恐れ多いい」護衛
「い、え!!」
「ガシッ」
「あ、あああーーーー」護衛
「そうだな、護衛よ、お前は、私の妃である者も守れないクズだな」覇円
護衛の男は、後ろから頭をガシッっと掴まれ金属製の兜が凹んだ!
どんな握力してんだ!
「ま、待って、待って覇円僕が、僕がわるいんだ!」
「あああーーーー」護衛
「アリアは、いいんだ、アリアを守れないだなんて、僕に責任がある、そして、そんな失敗は、僕が責任をとり、この弱気者を消す」覇円
「おねがい、お願いします僕、僕が悪いんです、その人を助けて下さい。」
僕は、覇円に泣きそうな顔をしてお願いした。
「ドフ」
壁に叩きつける音ともに護衛の男は、解放された。
「や、やめ、アリア!わかった、わかったから泣かないでくれ」覇円
優しく僕に寄り添ってくる覇円であった。