表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダークエルフの大家族   作者: zeiru
第五章 島国
263/401

(263)小さい強迫犯

「あああーーーーあー、あああーーーー」小人?


涙を流しながら苦痛に歪んだ顔で叫ぶ小人?僕らには、眠くなるクラッシク音楽みたいに聞こえ、あああーーーーっと叫ぶでは、なく鼻歌みたいに聞こえている。


姿を見ると叫ぶ様にしか見えない。


覇円は、籠に薄い布を被せる。


「いい音色でしょ」覇円


「え、ええ、でもあの子は、大丈夫なの?」


「うぅ~~ん、大丈夫」覇円


覇円は、眠たそうな顔で答える。


「しばらくしたら、疲れて眠るだけだから。ふぁ~」覇円


覇円は、猫みたいに僕にすりより眠る。

僕も少し眠くなって来た。


でも小人?のあの睨んだ顔が頭から離れない。

あの可愛らしいのに睨んだ顔には、殺意があり、あの霧吹きをかけた途端に顔が歪みボロボロ泣きながら(さけぶ)う顔が気になってしかたない。


覇円が寝て10分位経ったかな、て処で僕は、いつもなら、読書する事を止め、シーツを巻き小人?の入った檻の被せてあった薄い布を取った。


「ああーーーー、あああーーーーあー、あああーーーー」小人?


檻の格子を掴み泣き叫ぶ小人?


どうして叫ぶのかは、檻の作りを見たら一目でわかった。

五分位の周期で霧吹きが作動する仕組みになっていた。

これを作った人は、凄いと思いつつ、いやいやそんな事より僕は、直ぐに止めた。


装置を止めて、多分5分位で、小人?は、泣き止んだ。


「グズ、はぁ、はぁ、はぁ、せ、出せ!」小人?


また、睨まれた。

ただ、小人?は、ぐったりしている。


「だ、大丈夫?」


僕は、小声で言った。


「う、うるさい、だ、出せ!」小人?


「落ちついて、起きちゃうから、静かに」


「はぁ、はぁ、わ、わかったけど、出せ!」小人?


小人?も状況が理解できた様で少し小声になった。


「どうすればいい?」


「そこの錠を外せ!そうすれば出れる」小人?


小さいが態度は、デカイな、っと思いつつ、錠を外せた。

杭を抜くだけで簡単に開いた。


「開いたよ!」


その時だ!小人?は、手に力をこめ棍棒見たいのを出した。


その棍棒の先は、鋭くまるで薙刀みたいだ!


小人?は、瞬時に僕の肩に乗り薙刀を僕の首元に押し当てる。


「はぁ、はぁ、や、やはり神力を使う、悪いが人質になって貰う、ふぅーーーー」小人?


「は?、え!ま、待って、訳が解らない。」


「うるさい!私の仲間の元に連れてけ!」小人?


グリっと僕の首元の薙刀に力を入れる小人?


スーっと僕の首から少し血が出る。


「痛い」


「うるさい、早く連れてけ」小人?


小人?は、僕の言葉を全然聞いては、くれない。


「わ、わかった、わかったから」


それから、僕は、小人?の人質になり他の小人?を探しに行く事になった。


因みにね、今の状態は、僕の髪が胸元位まで有るから、髪を左に寄せ、膨らみのあるサイドテールにして小人?が隠れつつ、薙刀を耳の下の首元に当ててる状況だ!


服は、シーツだけ、しかも僕の血がシーツについてる状態だ。


人質までは、いいけど少しとは、いえ刺すのは酷いよって思いつつ、小人?に脅され言う事を聞く僕であった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ