(255)一口の喜び
「っん、ん!!」
目覚めた時、僕は裸のまま、覇円に抱きついていて、覇円も裸のまま僕の背中に手を回し、僕を抱いていた。
「ドキドキ、ドキドキ、キューキュー」
心臓がドキドキするのと、二日間何も食べていないのでお腹がなった。
「起きて、起きて」
「スースーzzzzz」覇円
ダメだ全然起きない。
まあ、いい、それより脱出だ!。
「ん!ん~~ん~」
だ、ダメだ!僕の力では、この回された腕が退けられない。
「起き、ん!」
僕は、またもや覇円を起こそうとしたがお腹の部分に当たる棒状の物の存在に気づき、起こすのを躊躇した。
だんだんとこの二日間の事を思い出し、この部屋の鼻につく臭い、それと汗と体液で身体は、ベトベトで気持ち悪くなる。
ど、どうしようこの状況。
「キュルルルル~」
お、お腹減った。
そうだ!この腕は、退かないけど締め付けられては、いないから芋虫みたいに、動けば抜け出すことができるかも。
「あ、あん!」
な、なにーーーー
僕の胸が顔のとこに来たとき胸を吸われる。
「ハムハム」覇円
「ん、あん、は、離せ、ぅん、離せ」
も~~なんなの、離せないし、胸は、くすぐったいし、裸だし。
そうだ!なんで、対面しながら、抜け出そうとしたんだ!背中向ければ良かったんだ!
「ふふふ、ひはっははは」
「ハムハム」覇円
「ヒヒヒ、く、ひはっははは、お尻、そ、そこお尻」
顔がお尻に差し掛かった時、今度は、お尻をハムハムされた、意外な処を舐めるように、しゃぶりついてきたため、くすぐったいかなりくすぐったい。
「はぁ、はぁ、やっと抜け出せた。」
僕は、ベッドから降りて立ち上がろうとしたが生まれたての小鹿見たいに足が震えて立てない。
「な、なんで立てないんだ」
「スースー、ァリア愛し、zzzzz」覇円
「///」
気持ち良さそうに寝ていやがって。
それより本当にこれからどうしよう。
「ん!果物?」
机台の上に果物が入ったバスケットがあった。
僕は、ベッドから降りた果物を求めて、その距離15m位、部屋が広いけど15m位なら近い、近いが、足がと言うか骨盤が痺れて立てない。
僕は、とてもお腹が減ってたので這って進む、果物を求めて匍匐前進で進む、近いが遠い這うのは大変だ!
まあ、なんとか机の元まで着き、机に持たれる形で這い上がり、脚は震えていながらも立つ、果物欲しさに必死だ。
なんとかバスケットに手を入れ青リンゴに似ている果物を取り出し皮ごと食べた。
「ハム、モグモグ・・・・・ん!な、なにこれ、美味しい」
一口食べただけで、果汁が広がり幸せな気分になるほど美味しかった。
「モグモグ、モグモグ」
見た目は、リンゴ見たいだったから固いかなっと思ったが熟れた桃見たいに柔らかかった。