(250)食事の罠
時は少し戻って、最後の演目の前に闘技場の僕達が観戦する場所に移動した。
僕は覇円にお姫様抱っこで、ソファーに置かれる。
「///」覇円
「ぁ……ぁぁ……ぁ」まだしゃべれん。
「や、柔らかい・・・・・」覇円
覇円は、僕の手を触る。
「ぁ……め!ふん!」
僕は、手を振り払う。
「え、あ、はい」覇円
覇円は、シュンっとした。
「は~~」
僕は、ため息を吐き手を伸ばし触らせた。
覇円は、目を輝かせ、何度も何度も僕の手を触る。
覇円は、僕に触れる度に顔を赤らめ、尻尾をくねくねさせる。
すると
「おおおおおぉぉーーーー」民衆?
歓声が上がる。
門から、魚人みたいのが沢山でてきた。
その後、対面の門が開く。
その後は、僕はソファーから立ち試合に集中してしまった。
そして、試合が終わる頃。
「そ、それじゃ、行こうか?」覇円
「何処に?」
おおおおお、声が出た。
「きょ、今日は、疲れただろ?そろそろ休まないか?なぁって……」覇円
嫌な予感がしたので
「お腹すいた」
オドオドする青年に僕は、強気に言葉を言ってみた。
「そ、そうだよね、じゃあ!ご、食事にしよう。どのみちここでは、なんだから部屋へ……」覇円
「わかったよ」
そして、僕達は、移動した。
二人でだ。
今がチャンスじゃねっと内心思う僕がいたが、この闘技場から、お城みたいな所へ来たがまるで迷路だ。
今の僕だとすぐ捕まって、またあの息が出来ない地獄は、味わいたくない。
そして、長いテーブルがある部屋へ連れて来られた。
覇円は一番奥の左側の椅子を引き僕を先に座らせた。
「あ、ありがとう」
「ニヤ」覇円
覇円は、奥の椅子に座る。
「カラン、カラン」
覇円は、鈴みたいのを振る。
すると、続々と白い服の人が来てテーブルに料理を置いていく。
「え、え」
「さあ、食事を始めよう。」覇円
僕の目の前には、豪華そうな食事が並んでいる。
お皿からして鮮やかで盛形もなんとも綺麗だ。
シュウマイやら、麻婆豆腐、青椒肉絲みたいのに野菜でできた装飾品パンやラーメンみたいのもある。
ちょっと怪しい食べ物もあるが絶対美味しそうだ!
僕は、手のひらと手のひらを合わせ言った。
「いただきます。」
「?いただきます?」覇円
「ん~食べる前の挨拶みたいなものだよ、食べ物への感謝をこめてね。」
「そうか!わかった」覇円
僕達は、食事を進め、終る頃には、僕の顔は、赤らめていた。
食事中に飲んでいた、オレンジジュースみたいな飲み物にアルコールが入っていたためだ!
ジュースだと思っていたのに、だんだん目が据わっていた。