(246) 売られた。
階段の上にいるのは、この国の王と王妃だ。
五人は、座れるであろうソファー見たいのに座って、僕達を見ている。
「はっはっはっは!その娘か鏡占!」確黯
「はっ!陛下名をアリアと申します。」鏡占
「陛下、なかなか綺麗な娘ですね。」スフィーネ
「はっはっはっはスフィーネ嫉妬か?」確黯
「はぁ~~確黯様、コホン、陛下当たり前で御座います、もし、もし、この娘が、陛下に色目を使ったら私は、私は、気が狂ってしまいます。」スフィーネ
「息子の嫁だ、安心せい」確黯
確黯は、隣にいるスフィーネを手繰り寄せ、胸元に手を突っ込みもんだ!
「ぁん、フフフ、確黯様ぁ」スフィーネ
皆が観てるのにお構い無しだ!
「ア、アリアと言うのですね、僕は、覇円これからよろしくおね、いや、よろしく。」覇円
「ぁ……ぁぁ」(く、クソ声が出ない、あの変態ジジイめ!)
「!」
僕は、覇円と言う男にお姫様抱っこされ、上にいるイチャイチャしている王に向かい一言。
「父上!この娘、アリアを僕の妃にし、この国の栄光をもたらすことを誓います。」覇円
「おお!わかった、息子のこれからの成長とこの国の栄光に皆喝采だ!」確黯
「皆喝采だい!」男の声
「うぉぉぉぉーーーー」民衆?
「パチパチパチパチパチパチ」民衆?
「おおおおおーーーー」民衆?
「いいぞー覇円様ーーーー」民衆?
「覇円、覇円、覇円、覇円、覇円」民衆?
僕は、納得してないぞーーーーー
それから、拍手喝采と共に王と王妃は、座っているソファーごと移動した。
それは、いつ現れたのか真っ赤な白鳥見たいなそれは、王と王妃の座っているソファーごとアリーナ席の中央、そこだけ特別に観覧できるヘリコプターが止まれそうな所に運んで行った。
すると、覇円が僕をお姫様抱っこしながら、脚力だけで王と王妃が座っている下の階にある観覧席に運んだ。
そこには、王達が座って居たソファーそっくりのが置かれていて僕は、そこに優しく置かれた。
この観覧席からは、全体が見渡せ、さっき居たところを見下ろしたら結構な距離と高さがあった、それと下に居たはずの兵士や、ババァは、いなくなっていた。
「それでは、次は覇円様への献上の義だい!」男の声
「パチパチパチパチパチパチ」民衆?
「おおおおおーーーー」民衆?
何人もの人物が赤い階段を登り、膝間付き、品を見せ男の声が読み上げる。
その品は食べ物だったり、宝剣だったり、わけのわからない石で出来た骨だったりとかあった。
一番驚いて、他の民衆をも唸らしたのは、キングだった。
「それでは、最後に今日一番の品だい!それは!それは!キング・ペンペン様だいどうぞ!」男の声
「陛下、覇円様私の品は、既にお手元に有ります。」キング
「ほ~~」確黯
「ぁ……ぃぁ……ぁぁ」(キング助けて、キング!)
「ん?」覇円
「なんだ、なんだーーーーい」男の声
「それは、アリアと言う娘です。」キング
「おおおおおーーーー」民衆?
「おお!流石スーシーの兄だな」確黯
「ペンペン殿だったのかぁ~、一番嬉しいです。」覇円
「ぁぁ……ぁ……」(お前か!僕を売ったのは!(怒))
「流石ペンペン様だい。」男の声
「おおおおおーーーー」民衆?
「パチパチパチパチパチパチ」民衆?
その後、献上の義と言うのが終わり、太鼓と笛音色が聴こえてきた。
会場の中央より僕達の方にある赤い階段は、中央に移動され、火が着けられた。
その炎に合わせ楽器隊が現れ、踊り子達は、その炎の周りを皆が見えるように踊っていた。
僕もその光景は、カッコ良く、周りの雰囲気もあって見いってしまった。