(241)白虎隊三将
「ドンドンドン」
「ひぃ!」
「ドンドンドン」
僕は、必死にロッカーの扉を押さえるが、力では、まるで勝てない。
「あ!」
「ニヤリ」ホムンクルス
「ぁ……ぁぁぁがああ」ホムンクルス達
「えーーーー」兵士?と湾音
「いや、嫌だ!、離せ!」
「わ、湾音様!?」兵士?
「だ、だ、ダークエルフだったとは、ワシは、ワシは、初めて見たわ、ひぃひっひっひ」湾音
素っ裸のホムンクルス二人に連れてられ兵士と変態爺さんの前に突き出された。
僕は、正座をした状態で腕を押さえるホムンクルス二人
「痛い、離せ肩が痛い!」
「あっさり見つかりましたね」兵士?
「はぁ、はぁ、じ、実験したいのぅひぃひっひっひ」湾音
「だ、駄目ですよ湾音様」兵士?
「離せ!離せ!」
「わかっておるわ、こい、いや、この方は、次期姫君に成る方じゃったなぁ、ババァが言ってたわ、ひぃひっひっひ、覇円様が飽きるのを待つかぁのぉ~」湾音
「離せって!」
こいつら無視しやがる。
「湾音様では、連れて行ってもよろしいですか?」兵士?
「ああ、バカザンの手柄にしていいぞ!猿楼には、ワシが見つけたとちゃんと伝えるんだぞ!」湾音
「大将、白虎・ハクザン様に聞かれたら殺されますよ!」兵士?
「だから離せ!」
「プシュ」
「ぁぁ……ぁ……」
「うるさい姫さんだなぁ~」湾音
変態爺さんに霧吹きを顔にかけられた途端に顔が痺れ、手足も痺れた、横に居た一人のホムンクルスも霧吹きの効果で僕と同じ様に痺れていた。
意識は、しっかりしている。
「だ、大丈夫なんですか?」兵士?
「ひぃひっひっひ、大丈夫じゃよちょいと痺れてるだけじゃ、それよりちゃんと猿楼に伝えるんだぞい!ホムンクルスも二人連れて行くとよい。」湾音
「は!」兵士?
「ああ、ちょっとまて!」湾音
「はい!」兵士?
「入口にホムンクルス用に服が有るから着てから連れて行くとよい。」湾音
「わ、わかりました!」兵士?
「ぁ……ぁぁ……」
「な、何を・・・・・」兵士?
変態爺さんに僕の履いていたパンツを取られた。
「これぐらいよいでは、ないかひぃひっひっひ白虎隊三将によろしく言っておいてのぉ」湾音
「は、はぁ~、・・・・・、で、では、これで。」兵士?
「また、いつでも来るがよいひぃひっひっひ」湾音
ち、力が入らない。
くっそ、逃げ出したい。
それから、僕は、ちょっと豪華な部屋に連れて来られた。
手首足首には、重りの錠が付けられて、目の前には、白く大きい二足歩行の虎の獣人が鎧を着て恐い目で僕の事を見ている。
その横には、腰が曲がって杖をついているガリガリの白いゴリラが眼鏡のズレを直しながら僕を見ている。
「ニャハハハハ、やっと見つかったニャ」猫女
後ろから、スラーっとしたチーターの姿の獣人が、ゆっくり音を絶てずにやって来た。
「は!、中将、ワンダー・猫描様」兵士?
「お~~、でかし、ゴッホ、ゴッホたなぁ~~やはり、湾音殿に助力を借りたせいか、ゴッホ、ゴッホじゃ」死にそうなゴリラ爺さん
「グ、ググググ」後ろで、唸っている。
「ニャハハハハ、檻黒うるさいニャ」猫描
「猫描、檻黒もクロウジ様に叱らゴッホ、れ、ハクザン様に殴られ反省しゴッホ、ゴッホているのじゃ、あまりあおるでないのう、ハクザン様」死にそうなゴリラ爺さん
痺れがやっと薄れてきたので、後ろを恐る恐る見ると顔がハイエナ体は、ゴツイゴリラ、腕には重そうな腕輪ただその顔は腫れていて鼻血も口から若干血がでていた。
恐い恐い恐い恐い前見ても後ろ見ても化け物だ!
「わっはっはっはっはっは!地下のクソジジイは、何か言っていたか?我が兵士よ。」ハクザン
「は!中将、ンッル・猿楼様にまた、お茶でもと・・」兵士?
「がっはっはっはっは!どうせまた、バカザンの手柄にしていいとか言っていたんだろ!予想はつく、あのクソジジイの事だ!まだホムンクルスの水槽を100個位酔った勢いで壊した事を逆恨みしての事だろう。下がっていいぞ我が兵士よ」ハクザン
「や、は、いえ!はい!」兵士?
「ニャハハハハ、兵士よ下がってよいニャ」猫描
「グ、ググググ早く行け!」檻黒
な、なんだコイツら。