(236)隠れんぼ
「キャーーーーー」猫耳の女
下の階から叫び声が聞こえた。
ヤバい
僕は、数ある部屋から一番奥から二番の部屋に隠れた。
更に上の階に行ってもよかったが行き止まりや、他の衛兵がいたらまずいっと思ったからだ。
僕は、その部屋の五段あるタンスの下から二番に入った。
この細身だと結構余裕がある感じに入れた。
隠れんぼ開始だね。
「ダッダッダッダ」
沢山の足音
「おい、居たか?」兵士?
「いや、居ない」兵士?
「くっそ、だから常時見張らせろと言ったのに」兵士?
「いやいや、お前絶対下心ある言い方だったからじゃね」兵士?
「ドス、ドス、ドス」
「おい、見つかったか?」偉そうな兵士?
「い、いえ!見つか、か、ってません!ちゅ、ちゅ、中将」兵士?
「ドカン」
大きな音がした。
「ひ、ひへ~~~、ちょ、ま、まっ」兵士?
「ドカン、ドカン」
また大きな音がした。
「あ~また壁壊しちゃた」中将?
僕の体が震えてきた。
恐い恐い恐い恐い
「おい、お前壁なおしとけ」中将?
「は、はい!」兵士?
「早く探せ、覇円様の式典は、明後日だぞ!」中将?
「中将、檻黒様、大将、玄武様がお呼びです」兵士?
「クロウジ様が!ええい、後は、任せた」檻黒
「は!」兵士?一同
なんの式典だ?ってか、なんだ?嵐しか?マジ見えないし恐い音するしマジ逃げ出したい。
「いったい何処へ、行ったんだ?あのエルフ」兵士?
「上には、居ません!」兵士?
「少将、どうします?」兵士?
「う~~ん早く見つけないと檻黒様がまた暴れる」少将
「ひ、ひゃだ、少将何とかしてください。」兵士?
「わ、ば、ばか言うな、俺にだって無理だ!俺もあんなんには、なりたくない」少将
「ひぃ、ぱ、パンペイの頭が無い」兵士?
「うわ、壁が、・・・・・」兵士?
「知り合いか?」少将
「ど、同期です。・・・・・」兵士?
「そ、そうかぁ・・・・・」少将
「この部屋も居ない。」兵士?
「おい、こっちは、探したか?」兵士?
「ああ」兵士?
「このタンスは?」兵士?
「そんな所にいるかぁ~?」兵士?
「スーー、スーー」
一番上の引き出し2つが引かれた。
や、ヤバい、ヤバい、ヤバい、ヤバい、ヤバい。
「居ないなぁ~」兵士?
「ん!」兵士?
「ひ、引けない!まさかここに居るんじゃ!」兵士?
「スーー」
っと一番下の引き出しが引かれた。
「馬鹿やってんねぇで、真面目にやらんと檻黒様に殺されっぞ!」少将
「!ひぃ、すみません少将!」兵士?
「きっと下の階だ、皆いくぞーーーー」少将
「は!」兵士?一同
「はぁ、はぁ」
マジ危機一髪見つかったと思った。