(235)部屋からの脱出
僕は、恐る恐る、猫耳の女が運んできた食べ物を口にした。
「お、美味しい・・・・・」
それは、クリームシチューとパンだった、だがこの世界に初めての懐かしい味付けだった。
「グス、グス」
あまりの美味しさと懐かしさに涙がでてきた。
僕は、着替えを持って、風呂場に行きお水で顔を洗い、ついでに、体も洗った、なんと、なんとお風呂場に、石鹸があったのだ、しかもハーブっぽい、良い匂いがする。
そのあと、服を着たが・・・・・
やはりどうみても、チャイナ服だ、パンツは、あったがブラは、入ってなかったがとりあえず着てみたが、この服は、猫耳の女が着ていた服と違う処が胸元が胸元がかなり空いている。
「はぁ~何やってるんだ僕は・・・・・」
部屋にあった2m位の鏡を見ながら、コスプレしてる様な姿を見て、こんな事してる場合じゃないと思った。
ここから出て、何とかして、あの島へ戻ろう。
う~~ん
「ガシャ、ガシャ」
鍵は、やはり掛かっている、窓にも鉄格子、窓の外は、壁しか見えないが、下を見ると兵隊さんが何回も何回も通っていたが助けを求めても、無視。
「助けてーーーー」
やはり、無視、ひでーー。
って言っても、ここからだと親指位の大きさにしか見えない距離だから風とか何かに集中してれば聞こえないのかも知れないし、誰かにあの部屋の者に答えては、いけないなど言われているのかもしれない。
「そうだ!」
僕は、床に仰向になり檻の下の空いている部分、食べ物と服を通した処から顔を出す。
「お!通れそうだ!よし!」
っと思ったが肩が当たり通れない。
「そうだ!」
今度は、仰向けでばんざいしながら通る。
「ん~~ん~~」
今度は、胸が僕の邪魔をする。
が、胸を右手で押し潰しながら、何とか通せた。
「はぁ、はぁ、やった」
自分の胸を押したせいでミ、ミルクが出てしまったが気にしない。
「よし!」
この細身に感謝だ!沢山食べても体型変わらないから脱け出せた。
どっちに行こういや、もう自分の中では、決まっていた。
猫耳の女がそろそろ来ると思ったので逆方向に僕は、走った、なるべく音を立てずに。
「はぁ、はぁ」
う~~ん下に行きたいが上への階段しかない。
とりあえず上に行こう、もしかしたら回り道して下へ行けるかも。
僕は、上に上がり恐る恐る、廊下を見た。
そこには、いくつもの部屋があった。
「カチャ」
鍵は、掛かってない。
少し開け中を見る、物置だ。
色々な物があった、変な像とか、箒やタンス、ん~
僕は、他の部屋も見たがあまり変わりがない。