(234)囚われた僕
「だして、ここから、だして」
…………
いくら騒いでも誰も来ないし、檻からも出られない。
ここは、何処だ?どの位時間がたったんだろう。
檻は鉄格子、でも・・・・・ベットは、綺麗で高級感すらある、それにトイレも個室になっていて、水しか出ないがお風呂場もある。
なんだなんだ、急にサバイバル生活から、現代人の生活に戻ったようだ!まぁ、家電がないのが寂しいが。
問題は、このあと僕は、どうなるかだ。
それと息子達が心配だ、どの位時間が経っているか分からないから息子達暴れてはいないか、宛もなく僕を探していないか、喧嘩してないか、ちゃんとご飯を食べているか・・・・・
「グス」
なんだか涙が出てきた。
なんなんだ!息子達の事を思うと心配で心配で涙がでてくる。
モンスターなのに、僕より全然強い子達なのに、なぜ心配なのか分からないが胸が苦しい。
少し経って
「コツ、コツ、コツ、コツ」
「!!」
ヒールの音が近いてきた。
「だ、誰かいるの!だして!」
そこには、スリットの入った服、うんチャイナ服だな、っと猫耳に尻尾がある女性が怯えながら立っていた。
「き、気づきましたか、こ、こ、こちらお食事とお着替えを御持ちしました、すみません。」猫耳の女
猫耳の女は、震えた声だった。
「お願い出してここから」
「す、すみません、す、す、すみません、それは無理です。」猫耳の女
猫耳の女は、潤んだ瞳で、謝りながら檻の下の部分から、食べ物と衣類を中に押し入れた。
猫耳の女の腕には、太い手錠が付けられていた。
「ここは、何処なの、お願い、それだけでも教えて」
「こ、こ、ここは、サ、サザ」猫耳の女
猫耳の女が話てくれそうになった時スーーと黒い蛇みたいなのが猫耳の女首に絡み付いた。
「カチ」
「!!」
「いやぁぁぁぁーーーー」猫耳の女
黒い蛇に見えたのは、鎖の付いた首輪だった!
猫耳の女は、首が絞まらないように首輪を押さえながら何処かへ引きずられて行った。
「ぁぁぁーーーー……」猫耳の女
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。」
僕は、大きな声で謝った、きっと僕のせいだ。
そして、時間が経ってまた。
「コツ、コツ、コツ、コツ」
ヒールの音が近く
「だ、だし!!」
さっきの猫耳の女だった。
「お、お食事とき、着替えグス、お着替えをおお、御持ちしました。」猫耳の女
さっきと同じように、怯えながらしゃべっていた。
顔や体には、青アザがいくつもあった。
僕のせいだ、僕のせいだ。
「ごめんなさい」
しか言えなかった。
また余計なことを言ったら、この子が傷付いてしまう。
今日会ったばかりだけど、生々しい外傷をみたら僕の良心がこの子に余計なことは、何も言っては、いけないんだぞと言われている感じになった。
「お、お、お願いです、ちゃんとちゃんとご飯食べて下さい、あ、あ、あと服も服も着替えて下さい」猫耳の女
猫耳の女は、僕に慌ててお願いしてきた。
「わ、わかった。」
僕は、さっきあんな事があったので出されたご飯は、そのまんまにしていたのだ。
猫耳の女は、さっきのご飯と服を持って来た物と交換するように言ってきたので檻の下から渡したと言うかそのままだったので勝手に交換してった。