(228)進水式
僕達が戻る頃には、日が沈んでいた。
リジナルがアニを見た時は、驚いてカーカーーっと鳴いていた。
その日は、ご飯を食べて寝た。
翌日……拠点四日目
「ザザー ザザー」
今日は、晴天、波の音が心地いい。
僕達は、朝食をさっと済ませて海来た!
「カーーーー」(本当にこんなので、大丈夫?)リジナル
「ぷーぅ」(大丈夫に決まってるだろ!)レイム
「そうだ!マーマが考えた?筏に文句あるあるのか!」アニ
「いやいや、大丈夫かどうかは、やってみないと分からないからね、ね、落ち着いて。」
実は、さっきから、リジナルは、筏が浮くのか、カーカー言いながら笑っていた。
いや、確かにこんな筏じゃ、浮くのかどうか怪しいからね、笑われるのもわかるよ。
木を横並びにして、蔦で、バラけないようにくっ付けただけ、僕もこれが浮くかは、怪しいところだ。
ただし、レイムや、アニは、もちろん、皆で作ったからね筏をバカにされて、リジナルに一同イライラを隠せない。
「カチカチ」蟻達
珍しくゴジ、バト、犬もカチカチ威嚇している。
「ま、まぁ、浮かべてみようよね、ね」
僕は、皆をなだめ、筏を海に浮かべるように言った。
「うおおおぉぉぉ」アニ、ゴブン、リブゴン、ゴブブン
「カチカチ、カチカチ」ゴジ、バト、犬
「カァーーー」(浮くの?)リジナル
「浮くさ、頑張れーーーー」
「ぷーぅ」(頑張れーーーー)レイム
「ザブゥーン」
「おおおぉぉぉーーーー」アニ、ゴブン、リブゴン、ゴブブン
「カーーーーー」(おおぉぉぉーーーー)リジナル
やはり、木の浮力すげーーーーしっかり筏は、浮いていた。
「やったね(^o^)/、アニ乗ってみて。」
「わかったマーマ」アニ
アニは、筏に、跳び乗った。
「バシャン!」
アニが、乗った衝撃で波がおこり、僕が居るところまでプチ津波が来たが、ゴジ、バトが防いでくれて、濡れるだけですんだ。
濡れたと言っても下着しか着てないからすぐに、乾くでしょう、マジ、プライベートビーチって感じ。
「シュ~~」
「ぷーぅ」(アニ海水が、かかったぞ(イラ))レイム
かなり怒ってるみたいに、レイムから、煙りがでてる。
「あ、兄貴ごめん、わざとじゃないだ」アニ
「そうだよ、レイム(笑)」
「ぷーぅ」(わ、わかってるよ)レイム
まあ、なんだかんだ、アニが跳び乗っても筏が壊れなかったので、成功である。
筏に、蔦の長いのを付け、砂浜に、木を打ち付け、筏が何処かへ行かないように杭を作ってもらった。
あとは、船橋を作れば、拠点(仮)が港町ぐらいにまで発展してくれそうだ。
キングの話しだと僕らが出ていったあとは、ハーピィ達が拠点(仮)を使ってくれるみたいだ。