(209)変化に気がつく男
僕達は、橋の中腹のチャムが作ってくれた、休憩所にいる。
モチロン!トイレも作ってくれたよ、僕は、使わないけどね。
それからまた、歩き出し、橋を渡る
橋を渡りきるまで、2日この山を登った所にカズア達の巣穴がある、ここで皆と合流できる。
モチロン!アドルとチャムにここにも小屋を作ってもらった。
「遅いなぁ~アニ達」
「ルスター様が心配だ!本当に大丈夫かぁ?」アイル
「大丈夫っしょ~、皆強いから」
そうなのです、まだルスター達は、何処かへ行って、戻って来ないのです。
アイルは、ルスターが心配で心配でしょうがないのか、熱が下がってからは、ルスターの話ばかりする。
ルスターが初めて立った時の事や初めて喋った時の事初めて字を書いた事初めて魔法を使った事、ルスターのプライベートな事をさんざん話してくれたもんだ!
まぁ~五歳でお城を燃やし、ぼや騒動を犯した話は、面白かった。
なんでも、火の魔法を自分の部屋で練習していた時に、持ってきていた本を燃やしてしまい、消そうと花瓶の水を掛けたが消えず、たまらず逃げようとしたが何かを思いつきズボンを下げオシッコを本棚目掛け、掛けたらしい。
その後、召使い達が駆け寄り、水魔法で鎮火させた。
そのあとルスターは、五歳ながらに王様に初めて叱られたそうだ、因みにアイルも王様にその時怒られたらしい。
なぜかって、一部始終をみていてなにもしなかったからだ!
どんだけルスターに夢中だよ!
小屋で休んで居ると
「カチカチ」ミミアント
ミミアントが5匹やって来た。
「こ、こいつらは、どっちだ!」アイル
剣を構えるアイル。
「大丈夫だよ、きっと・・・・・」
「ぷーぅ」(どうしたの?)チャム
「ゴーゴー」(倒す?)アドル
「いやいや、きっと迎えに来てくれたんだよ」
早とちり良くないよ!
「カチカチ」ミミアント達
「ちょ、ちょっと待って、まだ皆居ないから」
僕は、ミミアント達に向かって話す。
蟻達は、首を縦にふる。
「ね、伝わったしょ」
「そ、そうね」アイル
それから、ルスター達を待った、けっこう待った。
橋を渡って一日後に合流できた。
「遅い!!」
「御無事でルスター様」アイル
「ごめんなさいマーマ」アニ
「アリアさんすみません」ルスター
「ケケケケ、まあまあ、怒るなよ、ほれアニ見せてやれ」リブゴン
籠いっぱいに果物や木の実を積めてかえってきた。
「おおぉ」アイル
「アイルなんか変わったな」ルスター
おおぉ流石ルスターアイルの変化に気づくなんて
「はい、アリアのおかげでハイエルフに成りました。」アイル
「流石は、アリアさんだ!」ルスター
「僕は、なにも・・・・・」