(163) う、裏切り!!
「はぁ、はぁ、やっとついた」
上から、落ちてきた岩のせいで、山が何ヵ所もえぐれている。
何処だ、何処にミミアントは、いるんだ?
「ドン!!」
「ヒイ」
何かが爆発した音、まだまだ上では、蟻とゴブリンは、闘っている。
細かい石や木の塊何かがまだ上から、降ってくる。
危ない。
「ギィ**▲#」ゴブリン
「え!!」
まだ生きてるゴブリンがいた。
て、敵だ!
僕は、木の影に、隠れる。
バレていないように、バレていないようにっと祈りながら、隠れる。
心臓が凄く速く動いているのがわかるほどだ。
「ギィ▲※◇△#」敵ゴブリン
「はぁ、はぁ」
落ち着け、落ち着け、落ち着け
「オイ、ソコデ、ナニシテル」ゴブン
「#▲※△ギィ」敵ゴブリン
ゴブン!戻って来てくれたのか?
助かったーーーゴブンお願いだから倒してくれ。
「ソッチジャナイ、ソノキノウシロニイル」ゴブン
「ニヤ」敵ゴブリン
「ギィ**▲#ギィ○※◇▲」敵ゴブリン
凄く嬉しそうにしている敵のゴブリン
「スキニシテイイゾ」ゴブン
ま、まさかう、裏切られた。
チクショウ、ゴブンめ、ゴブンめ
僕は、バレタのがわかったのでダシュで、下る。
「ギィ○※◇▲」敵ゴブリン
「イヤーーた、助け、助けてーーー」
僕は、走るが、敵ゴブリンは、速い
「※ギィ△◇#」敵ゴブリン
「ヒイ、たす、わ!」
「ドテ」
僕は、木の根っこに足をとられ、転ける。
「グフフフ、ギィ**▲#」敵ゴブリン
「はぁ、はぁ、や、やめて、こ、来ないで」
「ギィ**▲#」
ゴブリンが跳び掛かってきた。
「やぁぁーーー」
僕は、目をつぶった。
「ギシャーーー」
「ベチョ」
「ギェェ※#・・・・」敵ゴブリン
僕は、恐る恐る目を開けた。
僕は、全身真っ赤な血で染まっていた。
目の前には、ゴブンが斧を持って立っていた。
「ヒイ」
「オカミサンダイジョブデスカ?」ゴブン
え!!
「う、裏切ったんじゃ・・・・」
「ヤ、ヤメテクダサイヨ、ウラギリトカ、ワタシガ、アニーニ、コロサレマス」ゴブン
「そ、そうなんだ、ふぅーーー、それでなんでここに、いるの?」
「アニーニ、オカミサン、シンデモマモレ、イワレテ、モドッテ、キマシタ」ゴブン
「じゃあ、じゃあ、なんで敵のゴブリンに、僕の隠れてる場所教えたの?」
そうだよ、納得いかない。
ゴブンは、僕の子供とは、違う、裏切られてもおかしくない。
「ス、スミマセン、カクジツ、タオシタカッタカラデス、ココマデ、クルノニ、タイリョクツカッテシマッテ、ゴメンナサイ、オカミサン」ゴブン
ゴブンは、必死に弁解しようと伝えてくる。
まぁ、今までのゴブン見てたら、信用できるかぁ~
「わ、わかった、わかったから、それより、ミミアントは、しらない?」
「オカミサン、ノッテイタミミアント、ツブレテシンデマシタ、ソノカワリ、カイリニイサンカラ、コレヲ・・・・」ゴブン
そ、そうかぁ死んじゃったのか、短い間だったけどここまで、運んでくれて、ありがとう。
「何?これ?」
僕は、潤目でゴブンから、渡されたものを何だか聞く。
何だか拍子木みたいだ。
「ソレデ、チカクノ、ミミアントヲヨベルラシイデス。」ゴブン
僕は、カンカンっと叩いてみた。
「カチカチ」
想像してた音と違った。
※拍子木、簡単に言うと、火の用心の時に使う木の棒です。