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ダークエルフの大家族   作者: zeiru
第三章 恐怖のゴブリン編
162/401

(162)戦場の最後尾

今僕は、一人だ、正確には乗っけてもらってる、ミミアントと僕だ。


仲間のゴブリン達は、アニの後を追っているのとスライム達は、敵のゴブリンがわいたところに向かっている。


「ボン、ガゴゴゴゴーーー」

「ドドドドド」

「カチカチ」

「バン」

「キューーー」

「ギィ**▲#」

「ガシャン」

「バキバキ」


至る所で、皆闘っている。

いろんなゴブリン、ミミアント、がそこら辺に転がっている。


上の方から、ゴブリンの死骸が落ちてきたのだ、だからゴブリン達の死骸が転がっている。


自分の息子達、仲間のゴブリンが転がって居ないだけましだが気分は、最悪だ。


「ボン」


「いや」


上から降ってきた岩に当たりそうになる。

油断出来ない。


「カチカチ」


「ありがとう」


僕を運んでくれてるミミアントが大丈夫だよ、っと優しく言ってくれてるみたいだったのでつい、お礼を言ってしまった。

全然そんな事言ってないかもしれないけどね。


「キューーー」


頭と片手だけしかない、ミミアントが痛そうに、鳴いている。

どうやっても助からない。


「クッ」


僕は、その姿に、何もできず、下唇を噛み、涙をぐっとこらえた。

辛いのは、僕じゃないし、僕は、涙モロイ、何も出来ないのに涙いているだけじゃ、せっかく前線に出ていった息子達が戻ってきたら意味がない。


もう戦いは、始まっている。


「皆がんばれ!」


僕は、少しでも皆が頑張れるように応援する。


「君達は、強いぞ、勝ってかえるんだから」


僕に出来ることは、何でもするつもりだ。

僕は、声が枯れるまで、声をだし続けようとした。


「ファイトーーー頑張れーーー勝つぞーーー頑、きゃー」


僕が乗っていた、ミミアントの前に、岩が落ちてきて、ミミアントが突っ込み、僕は、跳ばされた。


「う、うぅ」


流石に痛いが、言葉出さないで耐える。

しばらく動けないな。


「はぁ、はぁ」


ここら辺は、ゴブリン達が急に現れた所だ、油断は、できない。


しかし、本当にゴブリンの癖に頭がいい奴がいるもんだ。


こんな挟み撃ち作戦、チクショウ、僕を乗せてくれてたミミアントが心配だ。


「ふぅーーー、よいしょ」


僕は、ミミアントの死骸を使い立った。


「はぁ、はぁ」


倒れる時に背中を強打して、背中が痛い、だが止まっていられない、戦場だからだ。


「い、いかなきゃ。」


僕は、丁度いい枝を杖代わりつきながら、乗っていたミミアントの方へ、歩く。


「皆がんばれ、はぁ、はぁ、頑張って皆ツ」


歩きながら、少しでも皆に、鼓舞が、掛かるように小声でもいい続ける。


しばらくして、背中の痛みもなくなり普通に歩けるようになった。


流石に耐性の痛覚と自己再生には、助かった。

枝は、捨てずに持っていくことにした。

疲れたら僕の支えになってくれるからね。


意外にも遠い・・・・。


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