(162)戦場の最後尾
今僕は、一人だ、正確には乗っけてもらってる、ミミアントと僕だ。
仲間のゴブリン達は、アニの後を追っているのとスライム達は、敵のゴブリンがわいたところに向かっている。
「ボン、ガゴゴゴゴーーー」
「ドドドドド」
「カチカチ」
「バン」
「キューーー」
「ギィ**▲#」
「ガシャン」
「バキバキ」
至る所で、皆闘っている。
いろんなゴブリン、ミミアント、がそこら辺に転がっている。
上の方から、ゴブリンの死骸が落ちてきたのだ、だからゴブリン達の死骸が転がっている。
自分の息子達、仲間のゴブリンが転がって居ないだけましだが気分は、最悪だ。
「ボン」
「いや」
上から降ってきた岩に当たりそうになる。
油断出来ない。
「カチカチ」
「ありがとう」
僕を運んでくれてるミミアントが大丈夫だよ、っと優しく言ってくれてるみたいだったのでつい、お礼を言ってしまった。
全然そんな事言ってないかもしれないけどね。
「キューーー」
頭と片手だけしかない、ミミアントが痛そうに、鳴いている。
どうやっても助からない。
「クッ」
僕は、その姿に、何もできず、下唇を噛み、涙をぐっとこらえた。
辛いのは、僕じゃないし、僕は、涙モロイ、何も出来ないのに涙いているだけじゃ、せっかく前線に出ていった息子達が戻ってきたら意味がない。
もう戦いは、始まっている。
「皆がんばれ!」
僕は、少しでも皆が頑張れるように応援する。
「君達は、強いぞ、勝ってかえるんだから」
僕に出来ることは、何でもするつもりだ。
僕は、声が枯れるまで、声をだし続けようとした。
「ファイトーーー頑張れーーー勝つぞーーー頑、きゃー」
僕が乗っていた、ミミアントの前に、岩が落ちてきて、ミミアントが突っ込み、僕は、跳ばされた。
「う、うぅ」
流石に痛いが、言葉出さないで耐える。
しばらく動けないな。
「はぁ、はぁ」
ここら辺は、ゴブリン達が急に現れた所だ、油断は、できない。
しかし、本当にゴブリンの癖に頭がいい奴がいるもんだ。
こんな挟み撃ち作戦、チクショウ、僕を乗せてくれてたミミアントが心配だ。
「ふぅーーー、よいしょ」
僕は、ミミアントの死骸を使い立った。
「はぁ、はぁ」
倒れる時に背中を強打して、背中が痛い、だが止まっていられない、戦場だからだ。
「い、いかなきゃ。」
僕は、丁度いい枝を杖代わりつきながら、乗っていたミミアントの方へ、歩く。
「皆がんばれ、はぁ、はぁ、頑張って皆ツ」
歩きながら、少しでも皆に、鼓舞が、掛かるように小声でもいい続ける。
しばらくして、背中の痛みもなくなり普通に歩けるようになった。
流石に耐性の痛覚と自己再生には、助かった。
枝は、捨てずに持っていくことにした。
疲れたら僕の支えになってくれるからね。
意外にも遠い・・・・。