(158) 湖横断
山を降りた所には、広い湖があった、ゴブリンの砦に辿り着くには、湖をわたるか、半周廻るかだ。
どおする?っと思ったけど蟻達は、お構いなしに湖に入って行く。
入って行くのは、ミミアント達だけだそれ以外はミミアントを踏み台にして進み出す。
ミミアントなんて、可哀想な存在だ。
こんなに広い湖変な魔物とかいないよな・・・・
僕達が乗っているミミアントもミミアント達を踏み台にして、湖の上を歩き出す。
「カチカチ、カチカチ」ミミアント達
ミミアント達が騒ぎだす。
「なんだ、なんだ?」
「カチカチ」(ママ大丈夫だよ)カイリ
「どおゆうこと?」
「カチカチ」(ピン魚が出ただけだよ。)カイリ
「ピン魚ってなに?」
「カチカチ」(ママあれだよ)カイリ
ミミアントが一匹、また、一匹ミミアントの橋から、離れて行く、しかも至る所穴だらけで。
カイリ離れて行くミミアントに鐚アントの剣で、ミミアントをひっくり返した。
ミミアントの腹這いにフグみたいな魚が沢山引っ付いていた。
カイリは、ミミアントに飛び乗りそのフグみたいな魚を三匹持って来た。
「カチカチ」(はい、ママ)カイリ
カイリは、僕にピン魚を一匹渡してきた。
ピン魚、体は、まん丸で口が槍のように、鋭く尖ったクチバシが付いていた。
大きさは、体の部分は、僕の顔位、クチバシを含めると僕の背と同じ位だろうか。
カイリは、クチバシを掴んで体の部分を食べ始めた。
「カチカチ」(ママ美味しいよ)カイリ
「う、うんありがとう。」
な、生かーそうだ。
「カイリ、クチバシだけ斬って」
「カチカチ」(うん)カイリ
「バキッ」
「カチカチ」(はい)カイリ
「ありがとう、ゴブブンまな板とって」
「ギィ**▲#」ゴブブン
「ありがとう」
旧ドワーフの村で使えそうな物をかき集め、ゴブリン達に荷物を持ってもらっている。
因みに今、僕の乗っている、ミミアントには、ゴブブン、ゴブン、カイリが乗っている。
アニとゴリリンは、デカイので、前と後ろを見張りながら、歩いている。
リブゴンは、アニの肩に乗っている。
僕は、ナイフを使い、ピン魚を切り三枚に切る、僕は、やっぱり失敗する。
魚なんてそんなに切った事ないしね、内臓を破いてしまった為、身に血が着いたままの魚、カイリに湖の水を桶に入れて来てもらったのでそれで洗い、刺身にして、食べた。
身は、白身魚だと思うが赤い。
味は、生臭いが脂身が多く、寒ブリのように、口に入れたら溶けるようになくなる。
「お、美味しい」
「カチカチ」(ね、ね、美味しいでしょママ)カイリ
「うん、ありがとう」
僕は、それから、ゴブブンとゴブンにあげた。
アニは、死んだミミアントを両手で掴み蟻ごと食べていた。
クチバシだけは、肩に乗っているリブゴンに取ってもらっていたけどね。
リブゴンは、チャムにヤられてからおとなしくなって、いつのまにか、アニと仲良くなっていた。
ちょっとゴブンが淋しそうにしていてる。