(156)ミルク
「あ、アリアさん、いろいろと、ありがとうございました。わ、私一生忘れません、本当にありがとうございます。」カヤノン
カヤノンは、僕の両手を掴み、感謝している、僕は、なにもしては、いないのに。
「また、会おうね、それと、・・・・ミミアント達絶対に、カヤノン達を無事にドワーフ村まで届けるんだぞ」
「カチカチ、カチカチ」ミミアント達
「カチカチ」(ママ、わかったって言ってるよ)カイリ
「それじゃあ、頼んだ。」
「アリアさん本当にありがとう」カヤノン
カヤノンは、ミミアントに乗せられ、連れて行かれる、放心状態のドワーフ女性達も一緒にだ、カヤノンは、僕の方を向き僕が見えなくなるまで、手を振っていた。
カヤノン達と別れたのには、理由がある。
カズアの軍団がゴブリンの砦にこのまま攻め込むためだ。
ミミアント達の情報網は、凄くミイム達がここのゴブリン達を一瞬のうちに倒した事を知ったのと蟻レッド達が意外にも強くなっていたらく、今が好機だと悟ったからだ。
僕が行かないとミイム含め子供は、一緒に行かないし、僕も本当は、子供達を戦場に行かせたくない、ただゴブリン達との戦いは、ミイム達がいないと勝てるか分からないらしい。
和解は、因みに無理らしい。
アニに、頼めばいけそうなのになぁ~。
それと、リブゴンは、僕がポーションを作ってあげ、飲ませてあげた。
リブゴンは、酷い状態だった。
まるで、車に跳ねられた猫のように、手足は、変な方向を向き、バウンドした所には、血が沢山付いていた。
僕が見た時には、虫の息だった。
他のゴブリン達は、それを見ていたのでアニの影に隠れ当たり障りないようにしていた。
「ぷーぅ」(ママ、ママお腹すいたなぁ~)チャム
「そうだね、ご飯にしようか」
僕は、皆が集まる辺りにヤンチとヤン樹を出せるだけだした。
「皆自由に飲んでねーーー」
「ぷーぅ」(ママ、ご飯、ご飯)チャム
「しょうがないなぁ~~」
僕は、ヤンチの樹液を絞りドワーフの家にあった桶に入れてチャムにあげた。
「チャム絞って来てあげたよ。」
「ぷーぅ、ぷーぅ」(違う、違う、ママのミルクがほしーの)チャム
チャムは、体を膨らませ僕に言ってきた。
「ぷーぅ」(マ、ママ僕もママのミルクほしーなぁ)ミイム
ミイムは、恥ずかしがるように言う。
カイリとアニとリブゴンも僕を見ている、っと言うか、胸を見ている。
そんなに美味しいか?
「ちょ、ちょっと待ってて」
僕は、ドワーフの家に入り小さいコップ2つに自分のミルクを少しずつ入れ、アニとカイリにあげた。
「ぷーぅ」(ズルイ、ズルイ、ズルイ)チャム
僕は、両手を広げ
「ミイム、チャムおいで」
二匹のスライムは、凄い勢いで僕の胸に飛び込んできた。
僕は、ドワーフの家に入り、椅子に座りスライム達を撫でながら僕のミルクを吸わせた。