(146) 愛そう
「まぁーまぁおどぉろかあないでぇぇ、ぼぉくだあぁよ」青鬼見たいなゴブリン
「え、えぇ、大丈夫、わ、わかるから・・・・」
「まぁーまぁ、そ、そおれぇえより、あぁの~ゴォブリンがあ、ドォワーフゥのぉおんなぁをぉ~かえすぅかぁら、ぼぉくのぉこぉぶぅんになりぃたいって、いってぇるんだけれぇど、どおぉすればいいかぁな?」青鬼見たいなゴブリン
え!そ、そんな事言われても僕には、どおすればいいかな?でも、人質優先かなぁ、やっぱり、暴れてもこの子が何とかしてくれるでしょう。
「い、いいんじゃない?そ、そのかわり、絶対に、ぼ、僕達を襲わないように、ちゃんとま、守って」
「まぁーまぁ、あぁりがあとうぅ、もぉうにどとぉあんなぁことしなぁいから、まぁーまぁ、ぼぉくを~みすてぇないでぇぇいいこぉになるからぁ」青鬼見たいなゴブリン
まあ、そうだよね、産みたく無くても産んだからには、可愛がって、躾をちゃんとして、いいこに育てなくては、いい大人には、・・・・ってもともと子供いないし育てた事ないし、もともと僕より大きいし、これからどうする。
「よし!!」
僕は、何が何だかわからなくなってきたので
「ちょっと頭を下げて」
「!!う、うぅん」青鬼見たいなゴブリン
僕の胴体位の頭を近づける。
「う!!、・・・・よ、よしよし」
分かってはいたが、かなり恐い顔が近づいたのでびびってしまったが、ゴブリン達から、僕達を助けてくれたし、今からでも息子として、愛そう。
「ま"ぁーま"ぁ」青鬼見たいなゴブリン
涙を流しながら喜んでいたみたいだ。
顔は、恐いけど。
息子が喜ぶとこっちまで、何だか嬉しくなる。
やはり、名前は、無いのは、可哀想だ、よし、考えよう。
青鬼そのままじゃ、可哀想だから、アニに、しよう。
角がないから、アニにしよう。
「アニ、アニってのは、どう?名前」
「ウ"ォォーーーまぁーまぁがぁ、なばぁえ、もぉだえ"ぇるなあんでぇウ"ォォォォうでじぃー」青鬼見たいなゴブリン
ものすごい嬉し泣きだ。
地面が揺れるほどだ。
「アニ、ヨロシク(泣笑)」
なんだ、何故か僕まで涙がでてきた。
アニの体は、青紫に光に包まれ、一回り小さくなったが下の八重歯がかなり出ている。
しかも、肘から手まで青紫だ、体は、青い髪は、無い眼は、紅い。
本当に頭に角が生えてたら、鬼だ。
「マーマ、あ"りがと"う、大好き"」アニ
アニは、僕を泣きながら抱き締めた。
僕は、地に足がつかないのが怖かった。
「アハ、ハハハハヒャヒャ、ヤメ、ヤメーーー」
放心状態の女性達が僕の足を舐めてくる。