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ダークエルフの大家族   作者: zeiru
第三章 恐怖のゴブリン編
133/401

(133) 変な奴に遭遇

「はぁ、はぁ、やっと、追いついた。」


僕は、くたくたになりながら、村に着いた。

死体ばかりの道のりに臭いとグロさにもう、うんざりだ。

正直もう歩きたくない。


「蟻ブラックどこだーーー」


村は、至る所ボロボロだ。

死体もチラホラ。


「あれは!!」


村に入って直ぐに気づいたものが、っと言うより僕が欲してるものがあった。


井戸だ、こんな所に井戸がある。

木のバケツにロープが括り付けられた物がある、何とも準備が良いことだろう。

しかもロープが全部落ちないよう頑丈そうな石の柱に括ってある。

これなら、僕がドジっ子属性を持っていてもお水がのめそうだ。


「よし!!」


まずは、小石を井戸に落とす。


「・・・・・・チャンポン」


やはり水がある。

次に、木のバケツを入れる。


「・・・・・・ジャポン」


後は、引くだけ。


「うんしょ、うんしょ」


おもいなぁ~、滑車とか作ればいいのに。

まあ、いいか。


「うんしょ、うんしょ」


腕がああぁぁぁ。

バケツの頭が見えてきた。


「はぁ、はぁ、はぁ、な、なんとか汲めた。」


この体じゃなければ、こんなの余裕だったろうに。

まあ、いいや。


「お!キレイだ。」


予想外に水は、透明で綺麗だった。


「ゴクゴク、美味しーーーい」


ちょっと生き返った。

よし、蟻ブラック探すかぁ~


「おーーーい、どこだー、隠れてないで出ておいでーーー」


もー何処に行ったんだよ。

一人じゃ、ミイムやチャムの所に戻れないしなぁ

蟻ブラック本当に何処にいるんだーーー


また、少し歩き蟻ブラックを探していると。


「ボコ」


なんだ!地面に穴が開き中からゴブリンの顔が!!


「は!」頭巾を被ったゴブリン


なんだ!このゴブリン泥棒か?昔のネズミ小僧か?


「わ!!」


僕は、驚いた。


ゴブリンと目があってしまった。

ただ、すぐにゴブリンは、穴に戻って行った。

良かったー助かったっと思ったら、何やらまた、頭が出てきた。


「オイラは、ドワーフだよ、僕に付いてきてよ」頭巾のゴブリン


見事にドワーフの頭だけ出して、僕に喋りかけてくる。

ドワーフの目は、白目を、向いている。

むしろ、首には、手?

って言うか生首しか無いじゃん


「そ、そうだねぇ~」


適当に返事した、行かないけどね。

あれほど罠だとわかりやすいものは、ない。


「早く、早く、皆待ってるよ」頭巾のゴブリン


凄いな、このゴブリン、バカぽいけど、言葉が解るし喋れる。

頭巾のゴブリンは、僕が追って来るものだと勘違いしながら、穴へ戻って行った。


早く、蟻ブラックに会わないとまずそうだ。

まだ、ここらに、ゴブリンが居そうだ。




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