(126)赤蟻
「ぷーう」(ママ起きて)ミイム
「んーーー」
僕は、手を伸ばした
「おはよう、ミイム、カズア」
「おはようございます、マ、アリアさん、き、今日は、すみません」カズア
「しょうがないよ、次は、気をつけてね、でミイムどうしたの?」
「ママ」カズア
カズアは、僕に抱きつく
「ぷーう」(カズア、ズルイ僕も)ミイム
ミイムも抱きついて来た。
う、うごけない。
そうだチャムは、どこだ
「そう言えば、チャムは?」
「ぷーう」(そうそうチャムが今弟の殻食べちゃたんだった。)ミイム
「そ、そうなんです、そう言えば産まれてきたのがなんか見たことがない魔物なんです。」カズア
「ん!?」
僕は、首を傾げる
「ぷーう」(こっち、こっち)ミイム
ミイムに、着いていき、しばらく歩くと100m位先にスライムと蟻がいる。
赤いミミアント?ってか、ミミアントよりぜんぜん小さい、ポニー位だ。
僕に気がつくと一瞬で僕の前に来た
「カチカチ」(ママ)赤蟻
「ぷーう」(ママおはよう)チャム
「お、おはよう」
ちゃっかり、チャムは、赤蟻に乗っている。
赤蟻のママって僕でいいんだよね?
「カチカチ」(ママ、ママ)赤蟻
「カズア、僕がこの子の・・・」
「そうですよ、マ、アリアさんがこの子を産んだんですよ、そ、その~し、死んだようにぐったりしながら」カズア
「そ、そうですよねぇ~」
「カチカチ、カチカチ」(ママ、ママ)赤蟻
この赤蟻産まれた子供の中でも一番でかい、よく産めたなぁ、確か僕の下半身裂けてなかったけ?
赤蟻を撫でながらそんな事を思っていた。
「カズア、僕の下半身裂けてなかったけ?」
「そうですよ、ミミアントの卵が出てきたと思ったら、ズボンに、引っ掛かかって、胸の辺りまでぱっくり血が出ながら卵が出てきたっと思ったら、直ぐに裂けていたはずの所からピンクの泡が出てきて、直ぐにくっついていたの傷痕もなく、ただ、ピンク泡を触ったら凄く熱くって火傷しちゃったけどね。」カズア
そ、そんなふうに、再生していってたんだ。
「そ、そうなんだぁ~」
「もーーー、本当に心配しました。わ、私が、私がマ、マ、ママをじゃなく、アリアを殺したんじゃないかと、本当に心配しました。あんなに血が出ていたのに生きられるなんて凄いです。マ、アリアさん」カズア
「あ、ありがとう」
あまり嬉しくないけど
「カチカチ、カチカチ」(ママ、ママ)赤蟻
「どうしたの?」
「ぷーう」(名前が欲しいんだよ)ミイム
そうなのかぁ~~考えちゃうなぁ~
「カチカチ、カチカチ」(みーにぃーありがとう)赤蟻
「ぷーう」(そうだろ、そうだろなんたって、僕の兄ちゃんだ。)チャム
「カチカチ、カチカチ」(ちーにぃーは、なんもしてないし、僕の殻食べちゃうし、僕を乗り物扱いするし、酷いや酷いや)赤蟻
「ぷーう」(いーんだ、いーんだ、俺は、お前の兄ちゃんなんだから)チャム
チャムは、赤蟻の頭の上でバウンドする
「カチカチ」(やめて、やめて、頭くらくらするよ~)赤蟻
「チャムやめなさい、嫌がってるでしょ」
「ぷーう」(はーーーい)チャム