(121) カズア
少女が落ち着くまで長かった。
僕は、少女の頭をそれまで撫でてあげた。
「よしよし」
「グス、あ、ありがとう」少女
やっと解放された。
「大丈夫?」
「はい、すみませんでした。私のマ、母と同じ雰囲気がしたのでつい、昔を思い出してしまって。」少女
「へぇ~そうなんだ。どんな人だったの?」
「父は、ドワーフでマ、母は、ダークエルフでした。しかも、貴女と同じ髪の色に金色の瞳でした。本当にそっくりです。だ、だからつい、つい300年位ぶりに、会えたような気がして、嬉しくなって、つい年甲斐もなく・・・すみません」少女
「え、ええ!!300年!!」
「は、はい。私は、今312歳だったと思います。私は、近くの山にいるドワーフの村を見守るように、マ、母から言われて、300年守ってきたのですが最近ゴブリン達の力が増していて、こちらが押されてしまい、とうとうゴブリン達に、ドワーフの村を潰されてしまいました。」少女
「そ、そうなんだ、ん!?そお言えば、村から来たと言ってた6人をみたよ。しかも、ミミアントにも、襲われたって言っていたよどお言う事?」
「よ、良かった、生きていたんですね。もうダメだと思ってました。ミミアント達が6人見失ったと言っていたので。襲われたと言ってたのは、勘違いです。私達は、ドワーフ族を保護しようとしただけです。連れて来るのに暴れられないようにレムビーを何体か連れて行って、気絶してもらっただけです。」少女
「そうなんだ。」
「今は、奥の部屋で目を覚ましここで生活してもらってます。ちゃんと説明は、しました。ただ助け出せたのは、31人だけでした。村の約1割も、助ける事ができませでした。はぁ~」少女
「大変だったね。」
「でも、でも、希望がでてきました。マ、アリアさんが私の孫に接触してくれたからです。私には、今いるこの子達がいっぱいいっぱいですが、マ、アリアさんの力を借りればゴブリンから村を取り戻せるんじゃないかな、っと思ってここまで着てもらいました。あとは、食料もつくれると・・・・・・」少女
「これ?」
僕は、ヤンチとヤン樹を出した。(ヤンチ6のヤン樹1)
「あ、ありがとうございます、マ、アリアさん」少女
「あとは、貴女に名前付ければいい?」
「いえ、私は、カズアと言う名前をマ、母からもらっています。」カズア
「カズアかぁ、いい名前だね。」
「うん、ママからもらったからね、ママから、ママから、・・・・・・ズー」カズア
また、僕に抱きつき泣き出してしまった。僕より300歳位年上なのに。