(110) チカとのお話
「カチカチ、カチカチ」(サァ、ワレニ、ナマエヲ、クダサレ)大きい蟻
「わ、わかりました。」
大きい蟻との話の末に、名前を付けることになった。
僕は、大きい蟻の頭に優しく触り名前を付けた。
「チカ、今日からチカね!」
「カチカ・・・」(アリガ・・・)チカ
大きい蟻は、固まった。パンツアントの時と一緒だ。
すぐに脱皮するだろう。
チカからの話だとゴブリンとミミアントは、只今交戦中だそうだ。いくつかのコロニーが潰されては、取り戻しの繰り返しで今は、落ち着いてきているそうだ。
ただ、ゴブリン達は、ミミアントを主に食料にしているらしく何匹何百匹も今も倒され、食べられているみたいだ。
蟻軍団もゴブリンを食べたり、キノコ栽培に使っては、いるが、ミミアントは、弱くゴブリンには、勝てないので、兜、鎧、刀、アントを沢山産まなくては、コロニーが潰されてしまうのとミミアントに食料を取って来てもらえないのだ、要は、護衛を付けなくては、ミミアントは、殺されてしまう。ドド猪もそうだしね。
そこに、ミミアント達が僕を餌だと思って、て言うか、餌なので連れてきたらなんと、ヤンチ(食料)を出す、存在を手に入れたのだ、しかもアビーヒは、ミミアントの姫になれる存在、アビーヒとミミアント達との話で、僕達の無事は、保障してくれたみたいだ。
そこで、ミイムとチャムが何を言い忘れていたかわかった。
それと僕がパンツアントを変化させてしまったことに、チカは、興味を持ち、名前を付ける事になった。
因みにパンツアントは、鎚アントだそうだ、強力なミミアントの戦士になったと、チカは、喜んでくれた。
確か他に、鋸、鎌、釼アントが姫アントを守っていると聞いたことがあったが、ここのコロニーでは、食料不足で栄養が全然なく、そこまで変化?進化?してくれる者は、いないそうだ、だからこそ、僕が連れてこられた事が奇跡だそうだ。
ゴブリンが襲って来てもチカは、逃げられない大きさだから凄く助かったと喜び。
多分次にゴブリン達に狙われるコロニーは、ここだとチカは、言っていた。
一応他のコロニーにも、応援を要請しているがミミアント位しか貸してもらえないそうだ。数がいればミミアントもゴブリンを倒せるが、一対一だと負けてしまう。困った話だ。
それといい情報もあった。
ミミアント達は、独自の連絡手段があり、いろいろな、情報を交換できるのだ、なので僕達は、蟻に襲われることは、無いとチカは、言っていた。
僕は、チカに一応封印の山の事を話して、そこに、ハーフエルフの子供や土人形、スライム、そして、甲虫のレアの所に、行きたい事も話した。
チカは、封印の山の事は、知らないらしいが探してくれると言ってくれたのだ。
しばらく僕達は、ここにいることにした。
もちろん、ミイムとチャムをミミアント達が運んでくれた。まだ合流は、してないけどね。
「パキ、パキ」
チカの体が割れ始めた。
体が裂け白い体がでてこない。
「・・・・・・チカ?」