(105)目覚めましてこんにちは?
(ママ・ママ・ママ)・・・
念話で僕を呼ぶ声が聞こえる。
「カチカチ、カチカチ、カチカチ」ミミアント達
「ぷーぅ」(ママ、ママ大丈夫?)チャム
「わ!!」
辺りにミミアント、入口にもミミアントが集まっていた。
僕達は、まだ食べられてないし、死んでもいなかった。
「カチカチ、カチカチ」ミミアント達
「カチカチ」(ママ、ママ)幼虫
僕の近くには、スライム二体と幼虫が心配そうに僕を見ている。
「ぷーぅ」(良かった~心配したよママ、お水)ミイム
僕の横に、葉っぱで作った箱に水が入っている。少しずつ漏れてる。縦40横60奥40位の水槽サイズだ。
僕は、遠慮なく手ですくって飲んだ。
「ゴクゴク」
「カチカチ、カチカチ、カチカチ」ミミアント達
「カチカチ」(ママ、ママご飯欲しい)幼虫
おおー、この子が新しく産まれた子供かぁ~幼虫だ!てかミミアントが幼虫が入っていたであろう殻を持っているやつがいる。どおしよう、どおしよう。
「カチカチ」(ママ、ママお腹空いた。)
「ぷーぅ」(それ僕欲しい)チャム
チャムは、ミミアントから殻を奪って食べている。
「ぷーぅ」(もうお腹いっぱいだよママ)ミイム
ふと、辺りを見ると汚く散らばっていた死体や縦に置かれていた木などがなくなっていた。ミイム達が全部食べたみたいだ。
「ぷーぅ、ぷーぅ」(ママ、ママ兄ちゃんズルいんだよ、ズルいんだよ、ママが寝ている間、僕に全然食べ物くれないのズルいんだよ。)チャム
「カチカチ、カチカチ」ミミアント達
(いやいや、それどころじゃないでしょー囲まれてるよ)
「カチカチ」(ママ、ママお腹お腹空いた)幼虫
ミミアント達に囲まれてるのに子供達は、余裕?むしろチャムと幼虫は、お腹空いたと言っている。話が進まない。
とりあえず・・・1つ1つ解決していこう。
まずは、ご飯か、ヤンチを久々に出すか。
僕は、ヤンチをこの場に五体出した。
「カチカチ、カチカチ、カチカチ、カチカチ」ミミアント達
「デュー・デュー・デュー・デュー・デュー・デュー」ヤンチ
本当に騒がしい蟻もヤンチも
(おいで、チャム)
ミミアント達は、襲っては、来ないみたいだ。
僕は、昔レイムにあげたように、チャムにヤンチの樹液をあげた。
「ぷーぅ」(ありがとうママ)チャム
「カチカチ」(いいな、いいな、ママ早く早く)幼虫
幼虫は、舌のようなものを出した。お!これは、楽そうだ。
幼虫の舌をヤンチの乳首見たいな部分につける。
すると、一体のヤンチがじわじわと水分がなくなっていき、干からびた。すげー。
「カチカチ」(ママ、お腹いっぱい、ありがとう)幼虫
幼虫は、僕の足と言うか、太もものあたりにスリスリしてきた。可愛い。犬みたいだ。
「カチカチ、カチカチ、カチカチ、カチカチ」ミミアント達
ミミアント達は、かなりざわついてきた。
「カチカチ」(ママ、ママ、あの魔物達もこれ、欲しいって)幼虫
(そうなの?いいよ、いいよ、あげても、ってしゃべれるのーーー!!?)
「カチカチ」(う、うん何言っても姫としか言ってなかったけど、このや、ヤンチ?って言うの見たら凄く欲しがっていたよ)幼虫
姫?この子女の子なの?しかも蟻と蜂ってちがくない?どお言うことーーー誰か教えてーーー。
(あげていいよ、ぜんぜんいいよ、あげてあげなさいね、)
「カチカチ、カチカチ」ミミアント達
「カチカチ、カチカチ、カチカチ」(ママ凄く喜んでるよ、)幼虫
(そ、そう、良かった。)
そうだちょっとだけ落ち着いてきたから名前決めよう。姫で蜂で蟻?多分初めての女の子だし、ん~むしろスライムは、どっち、土人形は、どっち性別あるの?まあ、確実に性別わかるのこの子だけだから。ん~・・・そうだ、僕は名前を浮かべ、幼虫を撫でる。
(よしよし、今から君は、アビーヒね)
「カタカタカタ」
急に幼虫は、震え始めた。
変な名前に、したからかな、蟻のア、蜂で、beeと姫のヒでアビーヒってやらかした感じ?変?ダメだった?
「プシューーーー」
「わ!な、なんだ」
急にアビーヒの震えは、止まり口から白いのが吹き出してきた。
ヤンチの樹液を吐き出したのかと思ったが凄く綺麗な糸だった。
「ぷーぅ」(ママ、ママどうしたの?どうしたの?)ミイム
(わ、わからない?名前つけたら急にこうなっちゃった)
「ぷーぅ」(ママ、ママ、なら大丈夫だよ、僕も兄ちゃんも、進化したからそれより僕お腹いっぱいで眠いやお休みママ)チャム
「ぷーぅ」(なーんだママ、僕も眠いからお休みママ)ミイム
「カチカチ、カチカチ、カチカチ」ミミアント達
(ねぇ、ねぇ、ミイム、あのアント達な、なんて、言ってるの?ねぇ、)(焦)
「ぷーぅ」(むにゃ、わからないよ、ママお休みママZzzz)ミイム
寝るのカーイって、あ、あのアントの頭に僕の脱いだパンツ
「カチカチ、カチカチ」ミミアント達
僕じゃ恐くて近づけないよーーーー
パンツのアントが近づいてきたーーー
「わーぎゃー、ダメーーーー、はーなーせー」
パンツアントがアビーヒの繭を持って行こうとする。
力じゃ勝てない。スライムの子供達は、寝てる。娘は、連れていかれる、これからどーしよ。