(101) 硬結び
「ブッヒ、ブッヒ、ブッヒ、ブッヒ、ブッヒ」ドド猪達
「止まれ、バカ、ん~、くっそ」
縄がほどけない、どんどん奥へ
「ブッヒ、ブッヒ、ブッヒ、ブッヒ、ブッヒ」ドド猪達
「イヤだぁ、いやだ、止まれ、止まれ、お願いだから」
騒いでも聞いてもらえず、進む。
「ブッヒ、ブッヒ、ブッヒ、ブッヒ、ブッヒ」ドド猪達
どおする、どおする、考えが浮かばない
「イヤだぁ~~~、はなせーーー」
「ブッヒ、ブッヒ、ブッヒ、ブッヒ、ブッヒ」ドド猪達
それからアジトと言うか、洞穴に着くまで騒いでたが止まる事は、なかった。
「ブヒ、ヒィ、ヒィづいだ、」ドド猪B
僕は、木にくくられたまま、入口付近に立て掛けられた。
「オェェェ」
揺られ過ぎで気持ちが悪い、嘔吐と言うか胃酸?涎は、でた。涙もね。
「ば、バカじゃないォェェェ、はぁ、はぁ、」
けっこうぐったりしていた。
「ブヒ、ブッヒ」ドド猪A
僕の匂いを嗅いでいる、気持ち悪い猪め
「ブッヒやべろ、アジキに、ごどされどぅぞ」ドド猪B
「ブー、わがっでる、匂い、があいだだげだ、しがしアジキいいなぁ、はやぐ、まわじでぐれないがな」ドド猪A
「ブヒ、そうだだ、アジキはやぐもどっでごないがな」ドド猪B
「はなせ、ん~、ほどけない!糞、ほどけ、聞いてるのかバカやろう」
「ブッヒヒヒいばのうぢざわげ、ブハハハおでおで」ドド猪A
木の棒で下半身をつつかれた。
「や、あ、あめろ~~、あ~、ん」
無抵抗につつかれた。
「ブハハハ、ごれだがら、めずは、おぼしろぎ」ドド猪A
「う、うぅん、ん、あ、や、」
「ゴツン」
「ブヒいで」ドド猪A
「ブヒ、バガガ、アジキにごろざれるぞ、どあぼが」ドド猪B
「ブー、ずばでー、づい、やでぃずぎが」ドド猪A
「はぁ、はぁ、ふざけるな、はぁ、はぁ、縄ほどけ、はぁ、はぁ」
「キー」
な、なんだ次は。
「ブッヒ、ビビバンドだ」ドド猪A
ドド猪達は、魔物へと向かって行った。
その隙に縄を外そうと暴れた。
「あ!」
「ゴト」
僕ごと木が倒れる。
「ツー、はぁ、はぁ、だめだ」
なんでがっちり縛ってんだよ、ジトジルめ。
「ブッヒヒヒ、ビビバンドどっでぎだぞ、ぐえ」ドド猪B
な、なんだ蟻に耳が生えたような生物だ、ん~ん!!これ、ミミアントだきっと、猪ども滑舌悪すぎでなにいってるかわからないんだよ、ゴブリン方がひどいけど、でもオークは、なにいってるかは、わかったな。
「ブッヒ、どおじだ、グエ」ドド猪A
気持ち悪いミミアントの頭を潰して半分僕の前に置いた。
お!?
「食べたいから縄ほどいてよ。」
「ブヒああぞうが!?」
「べちゃ」
「オェェェ」
く、口にかけやがった~、な、生臭オェェェ
「ブハハハ、うべーのにはぐな、ぐえ」ドド猪A